スクープ
更新日:2023.03.25 / 掲載日:2023.02.24
ホンダ、1.5Lエンジン搭載、国内向け最小SUV「WR-V」を2023年後半に導入へ

ホンダは2023年後半にコンパクトSUVのヴェゼルよりも小さい、国内向け最小のSUV「WR-V」を日本国内向けに導入する模様だ。この「WR-V」は、海外向けに2代目を数える5ドアボディを採用するSUVモデルで、初代はフィットをベースに開発。ブラジルを含めた南米やインド向けに販売されていた。

2代目となる現行型は、2022年11月にインドネシアでワールドプレミアされ、同年12月からはインドネシアのホンダ現地工場にて生産も開始された。現行型「WR-V」は、ボディサイズが全長4060mm×全幅1780mm×全高1608mm。上級モデルとなるヴェゼルが全長4330mm×全幅1790mm×全高1580mmで、国内で販売されているコンパクトSUVと比べるとトヨタのヤリスクロスが4180mm×全幅1765mm×全高1590mm、ダイハツロッキーが全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmなので、全幅はヴェゼルに近いが、全長と全高はヤリスクロスに近いサイズ感だ。

現在インドネシア現地で展開されているパワートレーンは、最高出力121PS/最大トルク145Nmの1.5Lガソリンエンジンのみで、組み合わされるトランスミッションはCVTのみ。インドネシアではハイブリッドパワートレーン「e:HEV」はラインナップされておらず、量販や国内ライバルに対し価格を抑えるためにも、インドネシア生産モデルをほぼそのまま日本へ導入する可能性が高い。幸いインドネシアは右ハンドルなので導入のハードルも低いはずだ。

グレード展開は、インドネシア現地モデルではスポーティな内外装の「RS」と標準仕様の「E」をラインナップしているが、シンプルに「RS」のみの導入の可能性もある。気になるデビュー時期は2023年後半で、2019年の第46回東京モーターショー以来4年ぶりの開催となる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」で初展示される可能性もある。ホンダの国内ラインナップではコンパクトモデルではSUV風の「フィットCROSSTAR」のみで、ヤリスクロスやロッキー系モデルなどコンパクトSUVの選択肢が新たに加わることに期待したい。