新車試乗レポート
更新日:2020.01.07 / 掲載日:2014.06.24
日産 セレナ 試乗インプレッション
日産 セレナ 試乗レポート

試乗
マイナーチェンジ
発表/2013年12月25日
日産・お客様相談室 0120-315-232
文●森野恭行 写真●編集部 (2013年12月)
■人気に奢ることなく大幅に進化 果敢に攻めるミニバンの大本命
■ドライビング/ユーティリティ

Report 森野恭行
いま、多くのユーザーが強い関心を示すのはエコと安全。エコの項目ではフルハイブリッドを採用するノア/ヴォクシーの優位は明らかだが、安全については……。自動ブレーキをいち早く搭載し、踏み間違い衝突防止アシスト(パッケージオプションとして設定)も採用した新型セレナが、クラスをリードしている。なら、走りはどうなのか?
マイクロハイブリッドとも表現できる自慢のSハイブリッドメカは、燃費値を改善しただけでなく、走り味も熟成させた印象がある。ECOモードにおける走りは穏やかだが、ノーマルモードでは発進&加速の元気なピックアップや、力強い速度の伸びを体感させてくれる。そう、意外なほどスポーティな走りも楽しめるのがセレナの魅力だ。
また、シャシーバランスも良好。リニアなハンドリングや、高速域でも十分なしっかり感を伝える高い安定性、そして突き上げ感を排除した快適な乗り心地に、セレナの走りの質の高さが表れている。後発のノア/ヴォクシーのハイブリッド車と比べても、実力は上位にあると言っていい。日産の国内販売の柱といえるモデルだけに、マイチェンも本気の本気。2L級ミニバンをめぐるトヨタと日産の首位争いは、ますます過熱しそうだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
キャビンの広さはクラストップレベル。スマートマルチセンターシートを採用し、2列目の3人掛けとウォークスルーを両立させている点も高く評価できる。
全体に装備の充実を図るとともに、ハイウェイスターGに上質感を演出するプレミアムハイコントラストインテリアを新設定。開放感あふれるキャビンは、変わらないセレナの魅力だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
グリルやヘッドライトだけでなく、フード、フェンダー、バンパー、LEDリヤコンビランプ(ハイウェイスター)なども一新する大幅なリニューアルを実施。車格感をグッと高めたことがわかる。
3列目はコンパクトに折りたためる左右跳ね上げ式。低めの格納位置が操作を容易にしている。格納すればご覧の通り、大容量の荷室を確保できる。
Sハイブリッド車(2WD)はJC08モード燃費値を以前までの15.2km/Lから16.0km/Lへ改善した。
日産 セレナ ハイウェイスターG Sハイブリッド(CVT)
全長×全幅×全高 | 4770×1735×1865mm |
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ホイールベース | 2860mm |
トレッド前/後 | 1535/1560mm |
車両重量 | 1680kg |
エンジン | 直4DOHC+モーター |
総排気量 | 1997cc |
エンジン最高出力 | 147ps/5600rpm |
エンジン最大トルク | 21.4kg m/4400rpm |
モーター最高出力 | 2.4ps |
モーター最大トルク | 5.5kg m |
JC08モード燃費 | 15.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/60R16 |