新車試乗レポート
更新日:2018.11.23 / 掲載日:2009.03.18
日産 キューブ 試乗レポート
日産 キューブ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表/2008年11月19日・11月26日
文●竹岡 圭 写真●中村宏祐(2008年11)
■相変わらず見た目は超個性的でも、走りの実力もしっかり!
ユニークな左右非対称デザインで、世間をあっと言わせた先代キューブ。じつは秘かに世界各国で話題になっていたようだ。ということで、新型もそのデザインは踏襲され、今度は世界戦略車として登場することとなった。
■ドライビング/ユーティリティ
この変わったデザイン、じつにさまざまなところからインスピレーションが得られている。エクステリアは愛嬌満点でサングラスをかけたブルドッグ、インテリアは人を心地よく迎えてくれるジャグジー、メーターまわりは自然界の象徴である月と地球。これらがイメージとして取り込まれている。そして実際のモチーフとしては、波紋があしらわれた。一滴の雫から輪が広がり共鳴しあう波紋は、天井をはじめ、カップホルダーの底、インテリアフックなどという細かいところまで、大小さまざまなものが20カ所にも散りばめられている。
と、見たとおりかなりデザインコンシャスなクルマなのだが、先代と比べると乗り物としてのレベルも確実に1ランクアップ!ベースは先代同様Bプラットフォームだが、まずホイールベースを100mm延長。足まわりもキャンバー剛性の向上や、バネ定数アップ&応答遅れの少ない高性能ショックアブソーバーの採用など、リヤサスペンションの改良がはかられ、ハンドリングは自然に、乗り心地はずいぶんしなやかになった。
パワートレインも、1.5Lエンジンンにアダプティブシフトコントロールを加えたCVTが投入されており、飛び出し感を感じることのないギリギリの出足のよさを実現。安定走行に入れば、ムヤミにアクセルを踏み足す必要のないクルージングを約束してくれる。つまり元気のよさと燃費のよさを両立しているのだ。
居住性も、スペース&静粛性ともに向上したので、より長時間、幅広い範囲で快適に過ごせること間違いナシの実力派の1台である。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ジャグジーをイメージした包み込むようなフォルムのインパネ。コラムシフトにこだわったのは、空間の有効活用とサイドウォークスルーの利便性を強調したかったからとのこと。
熟成の1.5Lエンジンンに、ティーダのMC時に採用されたアダプティブシフトコントロー ルを加えたCVTを搭載。スムーズかつパワフル。
足まわりのセッティングは同じだが、16インチのほうが微振動がより抑えられ乗り心地はイイ。アルミホイールの実力に改めて驚かされたくらい違いがある。
■インテリア/エクステリア写真[2]
サイズが大きめでゆったりと座れるうえ、ベンチシートのわりにはホールド性も高く、ロングドライブでも疲れ知らず。
背もたれが倒れるだけとアレンジを割り切ったおかげで、シートの座り心地は格段にアップ。スペース的にも広くなった。
3段階に光を調節できる「SHOJI」シェードも選べる。その場合は眩しさを抑えるために、サンバイザーも長さ調整式に。
キューブ15G(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3890×1695×1680mm |
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ホイールベース | 2530mm |
トレッド前/後 | 1475/1480mm |
車両重量 | 1210kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1498cc |
最高出力 | 109ps/6000rpm |
最大トルク | 15.1kg m/4400rpm |
10・15モード燃費 | 19.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前後 | Vディスク/L&Tドラム |
タイヤ前後 | 195/55R16 |
全国メーカー希望小売り価格
キューブ15G(CVT) | 144万9000~192万8850円 |
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