新車試乗レポート
更新日:2020.04.03 / 掲載日:2013.09.20
スズキ スイフト (2013年~) 試乗レポート
スズキ スイフト(2013年~)試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表・発売/2013年7月17日
スズキ/0120-402-253
■軽自動車で培ったノウハウを得て登録車トップクラスの燃費性能を実現
スイフトが新たな低燃費モデル、DJE系を全グレードに設定。ガソリン登録車でトップ争いに加わった。新開発のデュアルジェットエンジンは、従来の1.2Lをベースに1気筒2本のデュアルインジェクターなど新しい低燃費技術を採用。噴射燃料の微粒化や高圧縮比化などにより、燃焼効率を大幅に向上させた。エネチャージ、新アイドリングストップシステム、エコクールも軽以外で初採用。燃費向上幅はJC08モードで21.8km/Lから26.4km/Lと20%以上におよぶ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 戸田治宏
現在のガソリン車で高圧縮比とノッキング防止を両立するなどの手法は直噴が主流だが、コスト面で不利。デュアルジェットはスズキらしく、この点を考慮して開発されたものだ。
動力性能はパワー/トルクとも従来とまったく同じ。だが、一般道の幹線に乗り出すと、エンジンの吹き上がりはこれまで以上に軽やかで、加速がいちだんとスムーズに感じられる。これはエンジンのすみずみまで施されたフリクション低減策の賜物だろう。デュアルインジェクションの効果かどうかはわからないが、エンジン音もスッキリと耳に心地いい。
ブレーキを踏んで13km/h以下になるとエンジンが停止する新アイドリングストップは、非常にレスポンスよく作動する。ただ、ペダル踏力を弱め穏やかに車両を停止させると1回再始動してしまう過敏さはワゴンRなどと同じ。今回はこれが唯一の不満点だった。小気味いい操縦性、フラットな乗り心地は相変わらず魅力的。
価格はFFで従来車の約10万円高だが、エコカー減税の免税と低燃費ですぐ元が取れる。フィットほどの後席空間が必要なければ、コンパクトカーの本命に躍り出たといってもいいのだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
低燃費運転を支援するデュアルジェット専用メーターを装備。洗練されたデザインがコックピットの質感も高める。
シート地はブルーの差し色を用いた光沢感のあるファブリック。エネチャージ搭載のため、助手席アンダートレイは廃止。
身長175cmの乗員を基準にしても窮屈感のない居住性を確保。XG系を除いて1段階のリクライニングが可能だ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
デュアルジェットエンジンは燃焼室や冷却性の改良、クールドEGR採用も実施。ノッキングを抑えながら圧縮比を高めた。
外観変更はフロントまわり。DJE系は車高を10mmローダウンし(FF車)、後輪への風当たりを防ぐ整流板を採用している。
16インチのアルミホイールは力強さを演出する新デザイン。ESP(横滑り防止装置)の標準装備もトピックだ。
スイフト XS-DJE(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 3850×1695×1500mm |
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ホイールベース | 2430mm |
トレッド前/後 | 1480/1485mm |
車両重量 | 1000kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1242cc |
最高出力 | 91ps/6200rpm |
最大トルク | 12.0kg m/4200rpm |
JC08モード燃費 | 26.4km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
価格
スズキ スイフト | 127.995万~178.71万円 |
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