新車試乗レポート
更新日:2018.11.27 / 掲載日:2011.07.08
トヨタ プリウスα(2011年~)試乗レポート
トヨタ プリウスα(2011年~)試乗レポート
試乗
【新型車】
発表・発売/2011年5月13日
トヨタ/0800-700-7700
■プリウスより100kg以上重くなるもギヤ比の調整で加速に不満はなし
5月に発表されたプリウスαは、プリウスよりひとまわり大きなボディの内側に、2列シート5人乗りと3列シート7人乗りを用意する。5人乗りはプリウスと同じニッケル水素電池を荷室床下に搭載するのに対し、7人乗りはリチウムイオン電池を前席間のセンターコンソールに置くことがニュースだ。
1.8Lエンジンとモーターを組み合わせ、前輪を駆動するパワートレインはプリウスと基本的に共通。グレードは5人乗りがSとG、7人乗りはGのみで、Sには廉価版のLセレクションと、17インチタイヤを備えた走り重視のツーリングセレクションを設定。7人乗りのGツーリングセレクションは、樹脂製クリアルーフを持つスカイライトパッケージとなる。
■ドライビング/ユーティリティ
1.4トン台後半とプリウスより100kg以上重いボディに対し、パワートレインはギヤ比を低くするなどの変更を実施しており、プリウスと比べるとエンジンをまわし気味に走ることになる。エコモードでの加速はやや鈍いと感じたものの、パワーモードを選べば不満はなかった。5人乗りと7人乗りの車両重量は10kgしか違わないので、加速に差はない。
シャシーではモーターのトルクを瞬時に制御することで姿勢変化を抑える「バネ上制振制御」の効果を感じた。80mm伸ばされて2780mmになったホイールベースのおかげもあって、乗り心地はプリウスよりもフラットで落ち着いており、コーナーでは背の高さを感じない。高速道路での直進安定性も満足できるレベルにある。
ここでも、5人乗りと7人乗りの差はあまり感じなかった。それよりもツーリングセレクションが履く17インチと、それ以外が装着する16インチタイヤによる違いのほうが大きく、コーナーでのグリップ力はもちろん、乗り心地やロードノイズでも17インチが上だった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネはプリウスとは別物。メーターの左右幅が詰められ、センターパネルとコンソールが分離した。7人乗りはセンターコンソールにリチウムイオン電池を内蔵している。
着座位置がプリウスより30mm高い前席。7人乗りでは前席間にバッテリーを収める関係で、左右シートの距離も広くなった。
3列目シートは小さめだが、180mmスライド可能な2列目を前にスライドすれば、身長170cm程度でも座ることが可能。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ホイール/タイヤは16インチと17インチを用意。写真の17インチのほうがハンドリングだけでなく乗り心地もいい。
1.8Lエンジンとモーターはプリウスと共通。車重の増加に合わせてギヤ比を低くすることで、加速性能の低下をカバーしている。
コーナーでの落ち着いた振る舞いはプリウスより上手。全体のデザインはプリウスに似るが、ルーフは7名乗車を実現すべくリヤまで伸ばされ、リヤゲートは直立に近い。
プリウスα Gツーリングセレクション スカイライトパッケージ 7人乗り(CVT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4615×1775×1600mm |
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ホイールベース | 2780mm |
トレッド前/後 | 1530/1535mm |
エンジン | 直4 DOHC+モーター |
総排気量 | 1797cc |
エンジン最高出力 | 99ps/5200rpm |
エンジン最大トルク | 14.5kg m/4000rpm |
モーター最高出力 | 82ps |
モーター最大トルク | 21.1kg m |
10・15モード燃費 | 31.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 215/50R17 |
全国メーカー希望小売り価格
プリウスα | 235万~330万5000円 |
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