新車試乗レポート
更新日:2024.09.22 / 掲載日:2024.09.22

新型ノート オーラ・公道試乗で実力判定

上級仕様のスペシャリティコンパクト、真の魅力に迫る!

ボディの大きさに頼ることなく“プレミアム”を表現するノート オーラ。デビュー後初の仕様変更を実施した改良型にも期待が高まる。果たしてどのように魅力を増したのか、新型の実力やいかに。

●文:まるも亜希子●写真:澤田和久

NISSAN新型NOTE  AURA実力判定

e-POWERの力強く滑らかな走りと静粛性が“プレミアム”をワンランクアップ

●主要諸元(ノート オーラ G)※オプションを含まず 

●全長×全幅×全高(㎜):4045×1735×1525 ●ホイールベース(㎜):2580 ●最低地上高(㎜):145 ●車両重量(㎏):1270 ●駆動方式:FWD ●パワートレーン:フロントモーター(136PS/30.6㎏・m)[発電用エンジン:1198㏄直列3気筒(82PS/10.5㎏・m] ●WLTCモード燃費(㎞/ℓ):27.2 ●タイヤサイズ:205/50R17

高い実力はそのままにデザインや装備が向上

日産が本気でつくりあげた新ジャンルのプレミアムコンパクトとして、目の肥えた人たちにも一目置かれるノート オーラ。華やかさと上質感を持ちながら、深みのある奥ゆかしさをたたえたスタイリングは、マイナーチェンジによってさらに磨き上げられた。インテリアは、パーソナル空間として豊かな時間を過ごすため、洗練された素材や色味を採用した落ち着きのある雰囲気で乗る人たちを包み込む。そして、小型エンジンを発電専用に搭載し、100%モーター走行をするという新感覚のドライビングプレジャーを熟成させ、日産らしいセンスと技術で丁寧に仕上げているところがノート オーラの魅力となっている。

今回のマイナーチェンジでは、メカニズムへの大きな変更はアナウンスされていないが、全車に運転席のパワーシートが標準装備となったり、ホイールが新デザインとなって軽量化されるなど、ドライビングにかかわる部分にも少なからず変更があるので、あらためて走らせてみることにした。

市街地を走り出すと、予想以上に余裕たっぷりのなめらかな加速フィールが、いつもの道を上質でリズミカルな道に思わせてくれる。それもそのはず、ノート オーラには第2世代のe-POWERが持つ性能を最大限まで高めた、136PS/30・6kg-mのスペックが与えられている。3つの走行モードは「ノーマル」「スポーツ」「エコ」。それぞれのキャラクターに合わせた回生性能がチューニングされているほか、スポーツモードではより強い加速感が味わえるようになっている。

とはいえノーマルモードでも、瞬時に引き出せる力強い加速と思いのままの減速はとても操りやすい。カーブなどでのステアリングの落ち着き感と相まって、じわりと安定したコーナリングにも感心した。パワーを受け止める17インチタイヤはノート オーラ専用に開発されたもので、確かなグリップ力が応答性を高めていることも、その理由だろう。

エコモードとスポーツモードでは、アクセルペダルの踏み加減だけで加速から減速まで自在に操れる、ワンペダル感覚の運転ができる。以前よりも、停止する際に思った位置で止めやすい操作感になっているように感じたほか、エコモードでは抑制されているようなストレスがなく、これなら普段からずっとエコモードにしていても良いと思える。

そして高速道路に入り、スポーツモードに切り替えると、一瞬で背中がシートに張り付くかのように超パワフルな加速力が味わえる。そこからのゆったりとした巡航も心地よく、静粛性の高さはまさにプレミアムコンパクトの証。これは高級車と同等の遮音ガラスを採用したり、ロードノイズが大きな路面に合わせてエンジンが稼働して発電し、エンジンノイズを目立たせない配慮などによるものだ。

e-POWERを最大限に活かした、新感覚にして満足度の高い世界観。オーラはさらに1段階上のプレミアムを手に入れていた。

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内外出版/月刊自家用車

ライタープロフィール

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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