新車試乗レポート
更新日:2018.11.16 / 掲載日:2010.07.23
日産 スカイライン 試乗レポート(2010年07月)
日産 スカイライン 試乗レポート
試乗
【マイナーチェンジ】
発表・発売/2010年1月6日
日産自動車/0120-315-232
文●森口将之 写真●森山俊一
■トランスミッションの多段化によりなめらかな加速を獲得
■ドライビング/ユーティリティ
2.5Lエンジンは従来どおりで、225馬力/26.3kg mを発生する。加速そのものはATが5速だった旧型でも不満はなかったが、変速時のエンジン回転の上下が大きく、上質とは言えなかった。7速になった新型は、その点が大きく変わった。小刻みなギヤチェンジのおかげで、なめらかに速度を上げていく。3.7Lより軽快な吹け上がりや繊細なサウンドを、心ゆくまで楽しめるようになった。
サスペンションはマイナーチェンジ前より少し硬めになったようだが、豊富なストロークを生かした乗り心地に荒さはなく、速度を上げたときのフラット感はむしろ高まったような気がする。しかもステアリングの切れはクイックになっており、4WAS(4輪操舵システム)付きの3.7Lとはひと味違う、素直なハンドリングを積極的に味わえるようになった。
現行スカイラインの2.5Lは、300万円クラスのセダンを選ぶならイチオシだと以前から思っていたが、唯一の不満が5ATだった。最大の弱点を克服した新型は、同クラスの輸入車にも負けない実力を手にしたといえる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
本物のアルミを使ったインテリアトリムには、ウェーブ調の模様が加えられた。メーターは針が赤から白になったことで、見た目の落ち着き感がアップしている。
7ATは3.7L用よりギヤ比をクロスさせたもの。シフトレバー周辺のパネルは、クロームを多用した上質な仕立てに変更。
シートは前後とも旧型と同じ。フロントは全車パワーシートで、上級グレードのタイプPとSPでは本革張りになる。
■インテリア/エクステリア写真[2]
2.5L V6エンジンは従来と同じ。パワーやトルクは3.7Lに及ばないが、吹け上がりやサウンドの気持ちよさはこちらが上。
マイナーチェンジでフロントマスクを一新。スポーツグレードのタイプSとSPには、アグレッシブな専用バンパーが与えられる。
リヤではバンパーをリデザイン。アルミホイールのデザインも一新されており、2.5LはタイプSのみ18インチ、他グレードは17インチとなる。
スカイライン 250GT タイプP (7AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4780×1770×1450mm |
---|---|
ホイールベース | 2850mm |
トレッド前/後 | 1520/1530mm |
車両重量 | 1610kg |
エンジン | V6 DOHC |
総排気量 | 2495cc |
最高出力 | 225ps/6400rpm |
最大トルク | 26.3kg m/4800rpm |
10・15モード燃費 | 12.2km/L |
サスペンション前後 | ダブルウイッシュボーン |
ブレーキ前後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/55R17 |
バリエーション&価格
250GT Aパッケージ | 289万8000円 |
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250GT | 329万7000円(352万8000円) |
250GT タイプV | 352万8000円(375万9000円) |
250GT タイプS | 375万9000円 |
250GT タイプP | 388万5000円(411万6000円) |
370GT タイプS | 409万5000円 |
370GT タイプSP | 441万円 |