新車試乗レポート
更新日:2018.10.21 / 掲載日:2011.09.16
スバル レガシィツーリングワゴン&B4 試乗レポート
スバル レガシィツーリングワゴン&B4 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売:2009年5月20日
富士重工業:0120-052215
文●森口将之 写真●森山良雄
■自然吸気エンジンを2.5Lに統一CVT新搭載で低燃費シフトに
デビュー20周年を迎えたレガシィが5代目に進化した。ツーリングワゴン・B4・アウトバックのバリエーションや、水平対向エンジンと4WDの組み合わせは従来どおりだが、それ以外はシートレイアウトからエンジンマウントまですべてを一新した。95mm長く、50mm幅広いボディに合わせ、ツーリングワゴンとB4のエンジンは自然吸気・ターボとも2.5Lに統一。前者にはCVTが採用された。
■ドライビング/ユーティリティ
旧型よりふっかりしていて、でも芯がしっかりしたシートに座りエンジンをかけると、アイドリング振動が消えたことに気づく。そして走り始めると、静かさに驚く。高回転まで回しても不快なノイズは聞こえない。40年ぶりに新設計したエンジンマウントの効果がはっきり体感できる。しかもターボは以前のレガシィとは違い、2000回転あたりからおだやかに力を盛り上げるので、リラックスして走れる。
新設計のCVTは、SIドライブによって性格を変える点が気に入った。Iモードではアクセルを踏むと最適の回転まで吹け上がり、離せばアイドリング近くまで落ちる燃費重視の変速をするのに対して、SやS♯では右足の動きに合わせてリニアに回転を上げ下げするというMTのような感覚だ。クリープの出し方も自然だし、初モノなのにかなりデキがいい。
乗り心地はターボはやや硬めだが、自然吸気は深みや厚みを感じさせる感触だった。インプレッサと同じ新世代サスペンションの性能の高さを実感した。
ボディの剛性感もかなり高い。ボディが大型化したことでハンドリングが気になったが、実際はドライバーの思いどおりにコーナーを抜けてくれる。電動パワーステアリングのフィールは自然だし、とくに高速コーナーをピタッとした姿勢でクリアするフィーリングは、なかなか気持ちよかった。
■インテリア/エクステリア写真[1]
インパネはインプレッサやエクシーガ同様、翼を広げたようなデザイン。写真の木目調のほか、アルミ調、カーボン調パネルをグレード別に設定。
たっぷりしたサイズのシート。左右前席の間隔は30mm拡大した。着座位置が40mm高められたおかげで視界にも優れる。
自然吸気エンジンに組み合わせられるCVTは縦置きエンジン4WDとしては世界初。6速マニュアルモードを持つ。
■インテリア/エクステリア写真[2]
自然吸気の2.5Lは最高出力を2L時代の140psから170psに高めつつ、カタログ燃費は変わらないという高効率ユニット。
ターボユニットをエンジン直下に置くことで効率を高めた2.5Lターボエンジン。2Lの旧型を5ps上回る285psを発生する。
B4はドアサッシの追加に合わせて6ライトから4ライトスタイルに変更。80mmアップした全高と大きくなったリヤドア開口部のおかげで乗り降りが楽になった。
レガシィツーリングワゴン2.5GT SIクルーズ(5AT)主要諸元
全長×全幅×全高 | 4775×1780×1535mm |
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ホイールベース | 2750mm |
トレッド前/後 | 1530/1535mm |
車両重量 | 1540kg |
エンジン | 水平対向4DOHCターボ |
総排気量 | 2457cc |
最高出力 | 285ps/6000rpm |
最大トルク | 35.7kg m/2000~5600rpm |
10・15モード燃費 | 11.2km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
ブレーキ前/後 | Vディスク |
タイヤ前後 | 225/50R17 |
全国メーカー希望小売り価格
スバル レガシィ ツーリングワゴン | 236万2500~343万8750円 |
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スバル レガシィB4 | 220万5000~328万6500円 |