新車試乗レポート
更新日:2018.11.06 / 掲載日:2015.03.19
メルセデス・ベンツ Cクラス ステーションワゴン 試乗レポート(2015年03月)
新型ステーションワゴンのライバルはセダン!?
プレミアムDセグメントを購入するときに、セダンにするかステーションワゴンにするかは悩みどころだろう。大きなラゲッジであればステーションワゴンの一択だが、最近はセダンでもそれなりの積載能力があるし、いざとなったらルーフキャリア等で工夫すれば事足りる。そんなことよりもスタイリングのほうが選択理由になるはずだ。
すでに販売されているセダンが好評を博すCクラスだが、今回ようやく両ボディが出揃った。どちらにするか悩みどころだが、ステーションワゴンの出来も非常によく、簡単には決められそうにない。
Cクラス・ステーションワゴンは、テールゲートが平板だった先代とは違って豊満なヒップ感が強調されており、最新のメルセデス・デザインらしくスタイリッシュ。テールライトは二分割してゲート側にも渡らせているのでワイド感も強調されている。
ラゲッジルームは先代比で通常時がプラス5L、最大時がプラス10Lと大きな差はないが、後席が40対20対40と三分割の可倒式となって使い勝手はさらに向上した。また、後席に腰を降ろしてみるとセダンよりも幾分ヘッドスペースに余裕がある。
そして、ステーションワゴンはセダンに比べるとリヤタイヤからのノイズの侵入が多く、ガラス面積も大きいため、静粛性では不利になりがちだが、Cクラスはそこに力を入れているので、それほどネガには感じなかった。軽快なハンドリングやスムーズな乗り心地など、Cクラスの魅力は変わらない。
乗り味や使い勝手では同等の満足度が得られるとなれば、選択の分かれ目はやはりスタイリング。今度のステーションワゴンは大いに見栄えするが、セダンの後ろ姿は遠目にはSクラスに見えるのもおもしろい。まんま「ミニ Sクラス」になるエレガンス顔が、日本にも導入されれば、セダンの魅力がさらに高まって選択はますます難しくなるだろう。
文●石井昌道 写真●内藤敬仁 問い合せ メルセデス・コール TEL:0120-190-610
Detail Check
コックピット
コックピット
多彩な機能が効率よくまとめられたインパネは、使い勝手もシンプルですぐに馴染める。とくにセンターコンソールにあるCOMANDシステムは、ナビやオーディオ、クルマのあらゆる設定を直感的に操作できる。
インテリア
インテリア
前席はホールド性と快適性のバランスが絶妙で、プレミアムモデルらしいフィーリングを楽しめる。後席はラゲッジ容量を拡大しながらも、しっかりとした座り心地をキープ。
ラゲッジスペース
ラゲッジスペース
見た目の華やかさ同様、感心させられたのは「使えるワゴン」であること。大容量はもちろんだが、積み降ろしが非常にラクだ。
エンジン
エンジン
ごく低回転から力感のある2L直4ターボは、扱いやすく、フル乗員やかなりの積載時でもスムーズな走りが可能だろう。攻めた走りにも対応するフレキシブルさも併せ持つ。
主要諸元:メルセデス・ベンツ C200ステーションワゴン アバンギャルド(7速AT)
全長×全幅×全高 | 4705×1810×1450mm |
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ホイールベース | 2840mm |
トレッド前/後 | 1565/1550mm |
車両重量 | 1600kg |
エンジン | 直4DOHCターボ |
総排気量 | 1991cc |
最高出力 | 184ps/5500rpm |
最大トルク | 30.6kg m/1200-4000rpm |
サスペンション前/後 | 4リンク/マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤサイズ前後 | 225/50R17 |
全国メーカー希望小売価格(発売 2014年10月1日)
C180 ステーションワゴン(7速AT) | 442万円 |
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C180 ステーションワゴン アバンギャルド(7速AT) | 528万円 |
C180 ステーションワゴン スポーツ(7速AT) | 573万円 |
C200 ステーションワゴン アバンギャルド(7速AT) | 559万円 |
C200 ステーションワゴン スポーツ(7速AT) | 604万円 |
C200 ステーションワゴン スポーツ(本革仕様、7速AT) | 641万円 |
C250 ステーションワゴン スポーツ(7速AT) | 724万円 |