新車試乗レポート
更新日:2018.11.30 / 掲載日:2009.12.18
フォルクスワーゲン ポロ 試乗レポート(2009年12月)
フォルクスワーゲン ポロ 試乗レポート
試乗
【フルモデルチェンジ】
発表・発売/2009年10月20日・10月31日
フォルクスワーゲン・ジャパン/0120-993-199
文●中村孝仁 写真●齋藤正
■コンパクトなゴルフの弟分が5代目にバトンタッチ
■ドライビング/ユーティリティ
GTIやクロスポロなどに先んじて今回投入されたのは、コンフォートラインと呼ばれる、いわばいちばんの売れ筋グレード。搭載される1.4Lエンジンは、じつは旧型からのキャリーオーバーなのだ。つまり改良はされているものの、VWの最新技術TSIを使ったものではない。そのTSIは来年、従来の1.6Lスポーツラインの後継モデルとして排気量1.2Lのものが追加されるというのである。
では、新しくなったポロの走りが従来と同じかというと、とんでもない。何が違うか。最高出力はわずか5psのアップで大勢に影響はないのだが、トータルで旧型よりも60kgも軽いのである。大型化しつつ軽量化したのだから、いかに頑張ったかがわかる。昔は重厚感を出すために意図的に重くしたが、今はそんなことをしなくても走りの重厚感が演出できる。しかし、それ以上にこの軽量化はポロにかつての軽快感をもたらした。加えてこれまでのフルオートマチックに代え、乾式の7速DSGが採用されたことで走りが俄然活発になっている。
ゴルフの流れを汲む足まわりも明らかにしなやかさを持ち、軽快感演出の一助となっている。今回は装備面でも新たにマルチファンクションインジケーターが標準装備となり充実した。しかも価格据え置きである。少し気になったのは、空力を考慮したサイドミラーのサイズが少し小さ過ぎ、視認性がスポイルされていることだ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
スラッシュ成形という柔らかいフォームで作られたインパネ。センターコンソールが微妙にドライバー側にスラントしている。
シート座面の先端を面取りしたようなつくりで、その分乗降性が向上した印象。サポート感と快適さをうまく両立させている。
新しい7速DSGのシフトレバー。左に倒して前後させればマニュアル操作が楽しめる。パドルシフトはつかない。
■インテリア/エクステリア写真[2]
新たに2重底となったラゲッジスペースは、その分フロア高が上がっている。2重底を採用した理由は、リヤシートをたたんだときフラットな床面を作るためだ。
1.4Lユニットは、先代を5ps上まわる85psを発揮する。従来型の改良版だが、トランスミッションは7速DSGだから走りの質は違う。
この角度から見ても幅広感が強調されているのがわかる。+20mmとなっても、依然として5ナンバー枠におさまっている。
フォルクスワーゲン ポロ 1.4コンフォートライン(7AT) 主要諸元
全長×全幅×全高 | 3995×1685×1475mm |
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ホイールベース | 2470mm |
トレッド前/後 | 1460/1450mm |
車両重量 | 1080kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1389cc |
最高出力 | 85ps/5000rpm |
最大トルク | 13.5kg m/3800rpm |
10・15モード燃費 | 17.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トレーリングアーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 185/60R15 |
全国メーカー希望小売り価格
フォルクスワーゲン ポロ 1.4コンフォートライン | 203万円 |
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