新車試乗レポート
更新日:2025.03.11 / 掲載日:2025.03.11

クロストレックS:HEV公道試乗リポート

2025年1月下旬に青森で開催されたスバルの雪上試乗会は、注目のクロストレック ストロングハイブリッドの公道初試乗でもあった。スノー/ドライ/ウェットの各シチュエーションでその実力を最速チェック。

●文:川島茂夫 ●写真:月刊自家用車編集部/SUBARU

SUBARU クロストレックS:HEV 公道試乗リポート

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いつもながらの話だが、個人的にはアルシオーネSVXがCMで謳った「500マイルツアラー」がスバル車の原点と考えている。そしてそのコンセプトを現代的に拡張させたのがクロストレックS:HEVだった。全天候性能に加えて未舗装路までカバー。さらにスプリット式の本格ハイブリッドシステムの導入による省燃費性能と動力性能の向上を加えて、行動半径が一層拡大している。
フレーム式シャシーを用いたオフロードスペシャリスト型SUVほどのハードな悪路耐性はないにしても、200㎜の最低地上高や高負荷走行にも対応した4WDシステム、悪路走行向けに2段階の悪路用4WD制御モードを備えた2モード式X-MODEの採用により乗用車型プラットフォームのSUVではトップクラスの踏破性能を確保している。
この試乗では幹線道路には雪はなかったものの、交通量の少ない脇道は轍も深く路面も荒れていた。撮影では脇道よりも状況の悪い広場や駐車場でUターンをすることもあったが、クロストレックは何の問題もなく踏み込めた。一般的乗用車ではちょっととまどうような状況でも安心して走れてしまう。もちろん過信は禁物だが、精神的なストレスは大幅減。的確な4WD制御や素直なパワーコントロール、加えて車体周辺に目が届きやすい手頃なサイズもあって、心身の緊張は最低限で済む。

先に生産プロト車で深い泥濘路を走る機会もあったのだが、S:HEVは悪路走行でもいい仕事をしてくれた。泥濘路では車速を保ちながら「押し除ける」とか「掻き分ける」というように状況に応じた的確なアクセル操作が求められる。過大なホイールスピンやそれを恐れてアクセルを踏めないのも問題になり、路面のグリップに応じてコントロールするのが基本。狙った通りに駆動力を加減できないと、とても神経質にならざるを得ないが、クロストレックS:HEVは思い通りに制御でき、さらにX-MODEが補正もしてくれる。
こうした特徴は雪道でも遺憾なく発揮され、それが前述の余裕にも繋がっているのだ。
これらの利点はスタックを想定するような特殊な状況に限定されたものではない。HEVとしての走りの良さを求めた結果、副次的に向上したと考えてもいいだろう。
どのくらいの加速度でどのくらいの時間で何㎞/hに達するか。意のままに扱えるかどうかはペダルコントロールへの追従性や加速度の立ち上がり特性が重要で、上手くできていれば細かい補正や過剰な操作をしなくて済む。つまり意のままに操れるわけだ。クロストレックS:HEVはそういったドライバビリティの造り込みが巧みであり、低速から高速、山岳路も変わらぬコントロール性を示す。操るコツなどまったく不要なのだ。洗練されたドライバビリティは動力性能面では余力を生み出し、燃費の向上にも寄与する。

ハンドリングも安心やストレス低減を主眼としたものだ。過剰な反応や揺れ返しが少なく、過不足のない姿勢変化や過渡特性により、神経質な操作いらずの扱いやすさを実現。要するに動力性能もフットワークも同じ思想でまとめられ、それが人とクルマの程よい融和感をもたらしている。
半面、刺激的な反応や操る手応えなど、いわゆるマニア的なスポーツ感覚は希薄だが、それもクロストレックらしさのひとつだ。SUV一般とは異なる乗用車型プロポーションのショートワゴンボディは、視界良好で市街地も長距離も扱いやすい。キャビン実用性はSUV専用ボディ並みとはいかず、アウトドアレジャーで大物積みの機会が多いユーザーには勧めがたいが、悪路走行も含めてくつろいだツーリングを求めるならS:HEVは最適解のひとつである。

従来の2ℓe-BOXERとは別物の2.5ℓストロングハイブリッドを新開発。モーター出力は88kW(119.6PS)、駆動は機械式4WDを採用する。
電子式トラクション制御の「X-MODE」は大型センターディスプレイから選択。深い積雪や泥濘にも対応している。

SUBARU クロストレック《PROFILE》

 既存の2ℓe-BOXERにストロングハイブリッドのe-BOXER(S:HEV)を追加。S:HEVは装備内容もこれまで以上に上級となり、アイサイトX搭載車も選べる。当然、価格帯の隔たりも大きめで、同じe-BOXERを名乗るものの、既存グレードとの棲み分けは明確だ。

足回りや最低地上高は専用設定だが、ボディ自体はインプレッサと同じ。定番コンパクトカーの気安さと使い勝手を受け継いでいる。
今回の雪上試乗ではヨコハマのスタッドレスタイヤを装着。
室内の造型もインプレッサ譲りだが、素材や仕上げで差別化している。
アイサイトを標準搭載。最上位グレードは条件付ハンズオフのアイサイトXを新採用。
S:HEVは大容量のリチウムイオン電池を搭載するが、荷室への影響は床下のサブトランク程度だ。

SUBARU クロストレック《価格&グレードバリエーション》

SUBARU クロストレック《主要諸元&主要装備》

SUBARU クロストレック《おすすめグレード》

2ℓe-BOXERのおすすめ

リミテッド・4WD ●価格:344万8500円

装備とコスパで選ぶ買い得仕様
 装備の大きな違いは前席パワーシートの有無。ツーリングでもOPで選択可能だが、その他の装備差を考えるなら上級のリミテッドを選んだほうが装備内容に対して買い得。

S:HEVのおすすめ

プレミアム S:HEV EX ●価格:405万3500円

アイサイトX搭載仕様がふさわしい
 ハンズオフ等の先進運転支援機能を備えたアイサイトXやナビゲーション機能の標準装着、OP設定の充実を考えれば価格差以上の内容。EXが標準設定と言ってもいい。

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オーナードライバーに密着したクルマとクルマ社会の話題を満載した自動車専門誌として1959年1月に創刊。創刊当時の編集方針である、ユーザー密着型の自動車バイヤーズガイドという立ち位置を変えず現在も刊行を続けている。毎月デビューする数多くの新車を豊富なページ数で紹介し、充実した値引き情報とともに購入指南を行うのも月刊自家用車ならではだ。

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