新車試乗レポート
更新日:2018.10.28 / 掲載日:2015.12.25
マツダ ロードスター RS 試乗レポート
マツダ ロードスター RS 試乗レポート
試乗
【追加グレード】
発表/2015年10月1日
マツダコールセンター 0120-386-919
文●森野恭行 写真●編集部
■さらにハイレベルな走りを身につけたスペシャルグレードが誕生した
初代NA以来、走りのグレードとして愛されてきたのが「RS」。4代目のND型にも、RECARO製シートやビルシュタイン製ダンパーといった定評あるアイテムで武装する「RS」が加わった。エンブレムがなく、車高も共通のため、外観上の識別点は大径ブレーキディスクのみだが、走りの印象はどこまで変化しているのだろうか?
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野 恭行
乗り始めた瞬間にわかったのは、ステアリングの手ごたえ感が増し、サスペンションのダンピングが強化されていること。ひと言で表せば、骨太な味わいとなっている。荒れた路面では足の硬さを感じる場面もあるが、不思議なほど不快でないのは上下動の収まりが早いから。巧みなサス設定と入念なボディ補強が、意図どおりの効果を生む。
そんな「RS」が、本領を発揮するのは峠のステージだ。舵を入れる瞬間からダイレクト感が感じられ、ロールを抑えている点が特徴で、「Sスペシャルパッケージ」のMT車と比べても「人馬一体」のレベルがワンランク引き上げられていることがわかる。速いペースでもムダな動きがなく、乗り手の意思に早く、正確に応答する。つい、コーナーを攻めたくなってしまうのはそのためだ。
そんなシーンで光るのは、体をしっかりとホールドするRECARO製シートと、効きだけでなく、コントロール性や耐フェード性の向上も図られたブレーキだ。そして、ムードを盛り上げるのは、吸気脈動音をコックピットに響かせるインダクションサウンドエンハンサー。「RS」の仕上がりは、走り好きのハートを射貫くものだ。でも、ひとつ残念なのは、反力の不自然さという、電動パワステのクセがまだ直っていないこと。そこに改良のメスが入れば、NDの魅力は一段と高まる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
ホールド性に優れたRECARO製シートを標準装備。骨盤部をしっかり支えるため、フィット性が高く、疲労が少ない。ヒップポイント設定をもう少し低くできればベストだ。
レザーパッケージと同様に、合成皮革のインパネデコレーションパネルおよびセンターコンソールボックスを標準装備。質感面でも「Sスペシャルパッケージ」の上に位置する。
■インテリア/エクステリア写真[2]
ストラットタワーとカウル部をV字に連結するフロントサスタワーバーを採用。サスの強化に合わせて、ボディもきちんと補強している。中空スチール製として軽量化にも配慮している。
ビルシュタイン製ダンパーと大径ブレーキディスクがRSを象徴するアイテム。なお、タイヤの銘柄およびサイズは全車共通だ。
マツダ ロードスター RS(6速MT)
全長×全幅×全高 | 3915×1735×1235mm |
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ホイールベース | 2310mm |
トレッド前/後 | 1495/1505mm |
車両重量 | 1020kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1496cc |
最高出力 | 131ps/7000rpm |
最大トルク | 15.3kg m/4800rpm |
JC08モード燃費 | 17.2km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | マルチリンク |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ディスク |
タイヤ前後 | 195/50R16 |
価格
マツダ ロードスター RS | 319万6800円 |
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