新車試乗レポート
更新日:2018.10.17 / 掲載日:2016.05.13
日産 NV350 キャラバン 試乗レポート
日産 V350 キャラバン 試乗レポート
試乗
【一部改良】
発表/2016年1月26日
日産・お客様相談室
0120-315-232
文●森野恭行 写真●澤田和久
■自動ブレーキシステムを設定しさらに安全&快適に進化
今年1月に実施したマイチェンの注目点は、なんと言ってもクラス初となる自動ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)の設定。横滑り防止装置のVDC、坂道発進を容易にするヒルスタートアシストも設定し、安全性のレベルを大きく引き上げた。また、新色のダークブルーも目を引く。今回は、堂々としたルックスと充実装備が好評のバン最上級グレード、プレミアムGXに試乗した。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 森野恭行
「4ナンバー」枠に入るモデルでありながら、高い実用性と見た目の風格を兼ね備えるのがプレミアムGX。4駆も選べる2.5Lターボディーゼルも存在するが、ステアリングを握ったのは130馬力/18.1kg mを生む2Lガソリンを積むモデルだ。
プッシュ式スターターに自発光メーターと、コクピットは「商用バン」から連想するイメージよりもグッとモダンで豪華なもの。走り出しても、NV350 キャラバンは野蛮なそぶりは見せない。ちなみに、「N」は日産、「V」はバン、「350」は車両総重量を表し、このモデルは1000kg積み。いわゆる空荷の状態なら、発進・加速はとても力強く、そこからの速度の伸びにもストレスは感じさせない。加速時のノイズは乗用車より騒々しいが、クルーズに入れば静粛性にも不満はない。
運転については、エンジンの上に前席を置くキャブオーバー型の目線やクルマの動きに慣れてしまえば、あとの問題はないはず。「ゆるゆる」の操縦性は昔のワンボックスの話で、NV350 キャラバンは安心につながる高い直進安定性と、山道でも快適なペースを保てる優れた操縦性を備えている。乗り心地についても、空荷状態でもさほどの硬さは感じさせない。仕事のパートナーとしても、ホビーのお供としても、いい仕事をしてくれる。
■インテリア/エクステリア写真[1]
乗降は「よっこらしょ」の感覚。それがキャブオーバー型の弱点だが、目線が高く、見晴らしは抜群だ。設計が新しいNV350はモダンな造形のインパネを採用し、質感も乗用車的。
前席はエンジンおよび前輪の上。だが、かつてのキャブオーバー型と比べると運転姿勢は自然になった。後席は一段低い位置にあるが、足元が広く、シートの掛け心地も良好なため、快適度はかなり高い。
■インテリア/エクステリア写真[2]
自動ブレーキの核となるミリ波レーダーセンサーがグリルから覗く。明るいヘッドライトも安全に寄与。
商用バンだから、広くて、使い勝手のいい荷室が最大の見せ場。宿敵のハイエースより荷室長が少しだけ長いのが自慢だ。
前後フェンダーをブリスター風の処理とすることで、「ハコ」のスタイルに躍動感を与えている。フラッシュサーフェス(面一)のサイドウインドウも、商用バンらしからぬカッコよさを演出している。
日産 NV350 キャラバン ロングボディ プレミアムGX2Lガソリン 2WD(5速AT)
全長×全幅×全高 | 4695×1695×1990mm |
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ホイールベース | 2555mm |
トレッド前/後 | 1475/1450mm |
車両重量 | 1810kg |
エンジン | 直4DOHC |
総排気量 | 1998cc |
最高出力 | 130ps/5600rpm |
最大トルク | 18.1kg m/4400rpm |
JC08モード燃費 | 9.7km/L |
サスペンション前 | ダブルウィッシュボーン |
サスペンション後 | リジッドリーフ |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 195/80R15 |
価格
日産 NV350 キャラバン | 194万8320円~395万2800円(全グレード) |
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