新車試乗レポート
更新日:2018.11.21 / 掲載日:2016.05.20
スズキ バレーノ 試乗レポート
スズキ バレーノ 試乗レポート
試乗
【ニューモデル】
発表/2016年3月9日
スズキ(株)お客様相談室 0120-402-253
文●竹岡 圭 写真●澤田和久
■リーズナブルに乗れるゆとりのコンパクトカー
スズキというと、インドで強いマルチスズキが有名だが、このたび世界戦略車としてスズキ初のインドからの輸入モデル「バレーノ」がやってきた。世界戦略車を作るにあたり、コンペを行ったところインドが選ばれたそうだが、開発は日本、テストは欧州で行われたという、まさにグローバルな1台なのだ。
■ドライビング/ユーティリティ
Report 竹岡 圭
最近流行りのゆとりあるコンパクトカーカテゴリーということで、全幅1745mmと日本の5ナンバーサイズ枠からははみ出ているのが微妙なところだが、そのぶん広々とした室内を確保している。
プラットフォームは新開発。エンジンの搭載角度を変えてエンジンルームを小さく収め、ひとも荷物もたっぷり積めるというグローバル要件を満たすものとなっているのだ。
搭載されるエンジンは、NAエンジンに換算すると1.6L並みのパワーを発揮する、直噴1Lターボに6速ATの組み合わせと、ソリオやイグニスでお馴染みのK12C型デュアルジェットエンジンと副変速機付きCVTの組み合わせ。
乗り比べると1Lモデルの方は、ATの反応がいまひとつといった感じなのがやや気になったが、エンジン自体はパワフル。スイフトの技術を取り入れたという走りは、キビキビしつつ安定感抜群で、シンプルなインテリアと共に、昔のカルタスを彷彿とさせるものだった。
1.2Lモデルの方は、こなれたパワートレインということもあるのか走り味に不足はなく、内装も豪華だったおかげで、もう少しインパネ周りの質感を上げれば、日本のコンパクトカーとも戦えそうな雰囲気。今後の販売状況が楽しみな1台だ。
■インテリア/エクステリア写真[1]
1Lのインテリアはじつにシンプル。形状は1.2Lモデルと同じだが、メッキなどが押さえられている。Aピラーの付け根が太く、私のドラポジだと左前が若干見えにくい。
1Lモデルは、私の体格だとシートがあまり沈み込まないのと、シート表皮が若干滑るのが気になるところ。1.2Lモデルは問題なくしっかり座れる。後部座席は足元も広々。
■インテリア/エクステリア写真[2]
1.6L NA並みというだけのことはあり、力強さは十分。透過音も小さいので、音の面での快適性はかなり高いと言える。
320Lの荷室を確保。6対4分割可倒式で後部座席の背もたれを倒せ、荷物は予想以上に積める。
「リキッドフロー」(液体の流れるハーモニー)をテーマに設えられたデザイン。全体的にロー&ワイドにまとめられ、上品かつスポーティな雰囲気にまとめ上げている。リヤコンビはLEDを採用。
スズキ バレーノ XT セットオプション装着車(6速AT)
全長×全幅×全高 | 3995×1745×1470mm |
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ホイールベース | 2520mm |
トレッド前/後 | 1520/1520mm |
車両重量 | 950kg |
エンジン | 直3DOHCターボ |
総排気量 | 996cc |
最高出力 | 111ps/5500rpm |
最大トルク | 16.3kg m/1500-4000rpm |
JC08モード燃費 | 20.0km/L |
サスペンション前 | ストラット |
サスペンション後 | トーションビーム |
ブレーキ前/後 | Vディスク/ドラム |
タイヤ前後 | 185/55R16 |
価格
スズキ バレーノ | 141万4800円~172万8000円(全グレード) |
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