新車試乗レポート
更新日:2019.05.24 / 掲載日:2019.02.26

NISSAN リーフ+【試乗インプレッション】

●発売日:2019年1月23日 ●価格帯:416万2320~472万9320円 ●販売店:ニッサン全店 ●問い合わせ先:0120-315232

主要諸元(リーフe+ G)●全長×全幅×全高(mm):4480×1790×1545 ●ホイールベース(mm):2700 ●車両重量(kg):1680 ●サスペンション:(前)独立懸架ストラット式/(後)トーションビーム式 ●パワーユニット:モーター(160kW/340N・m) ●タイヤ:215/50R17

航続距離と動力性能を大幅にアップ!

エネルギー密度を約25%向上せさた新バッテリーを採用。室内空間やデザインを犠牲にすることなく、容量も55%向上。

  • バッテリーとe-パワートレーンの高出力化を行い、高速走行時の加速性を大幅に向上。最高出力は160kWと50kWアップしている。

  • 新型バッテリーは大電流に対応し、最大出力100kWの急速充電に対応。従来の50kW急速充電に比べ充電時間が短縮されている。

  • サスペンションの仕様変更や新バッテリーによる車体剛性の向上で操舵フィーリングが向上。低重心化も行い走行安定性も向上した。

主要諸元の違いを比較

高速ツアラーとしての魅力倍増&実用性も向上

電気自動車(EV)の性能向上はバッテリー容量の向上が主。とは言え、そうそう蓄電効率向上が図れる訳もない。にもかかわらずリーフe+は標準車の1・5倍の電池容量を実現。電池パックの端子周り設計やセル数の自由度等の改良により搭載セル数を増加。WLTC総合モードで航続距離458kmと実用性を大幅に向上させた。

e+のもうひとつの注目点は高速域の動力性能向上にある。搭載モーターは標準系と共通だが、制御の変更により最大出力を約30%増加し、最大トルク発生回転数も高められている。実際に試乗した印象でもその効果は覿面だ。

先代リーフあるいは現行型の標準車は高速域動力性能が泣き所。80km/hを超える辺りから動力性能低下が目立った。ところがe+は低中速で見せる小気味よい加速を維持する。120km/h近くなって、やっと標準車で感じたような加速のダレを意識する。

同級のハイブリッド車や内燃機車を上回る程の高速性能とも言い難いのだが、少なくとも120km/hまでは同等以上である。また、巡航からの増し踏みでの加速反応も良好であり、100km/h前後での余力感は高速ツアラーとしての魅力を大幅増とした。

動力性能ほどの改善ではないが、乗り心地や操舵感覚も洗練感を増した。改良されたダンパーの効果だが、細かな凹凸の吸収力が向上し、浮つくような揺れ残りも減少している。操舵感は舵角や横G等による操保舵力への影響が少なく、手応えを失うことなく程よく軽くなっている。プレミアム感を高めた改善と言えよう。

e+の装備揃えの標準系との価格差は約50万円。タウンユース等の近距離用途中心ならば割高にも思えるが、長距離用途まで視野に入れれば、価格差以上の実用メリットがある。EVの中でも汎用性とコスパはトップクラスだ。

提供元:月刊自家用車

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グーネットマガジン編集部

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1977年の中古車情報誌GOOの創刊以来、中古車関連記事・最新ニュース・人気車の試乗インプレなど様々な記事を制作している、中古車に関してのプロ集団です。
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