新車試乗レポート
更新日:2019.05.23 / 掲載日:2019.03.06
JEEP ラングラー 雪上試乗レポート
ジープ ラングラー
●文:青木禎之 ●写真:FCAジャパン
主要諸元(Unlimited Sport)
●全長×全幅×全高(mm):4870×1895×1845 ●ホイールベース(mm):3010 ●車両重量(kg):1950 ●サスペンション:(前)コイルリジット/(後)コイルリジット ●エンジン:1995cc直4ターボ(272PS/40.8kg・m) ●タイヤ:245/75R17
壁のような雪山も難なく登頂できる走破性
ルビコンはさらに高機能な4WDシステムを搭載
ジープ・ラングラーが、2017年にモデルチェンジを受け、翌年から販売が開始された。「ラダーフレーム+前後リジッドサスペンション」の基本構成はそのままに、3・6L V6に加え、2L直4ターボをラインナップ。しかし最大のトピックは、フルタイム4WDが採用されたことだろう。手動で「ガッチャン!」と2駆(FR)と4駆(4H/4L)を切り換えるパートタイム4WDの機能はそのままに、電制多板クラッチを用いて前後にトルクを割り振る「4H AUTO」モードが選べるようになった。タイトターン時にブレーキがかかることもない、日常使いができる4WDである。
とはいえ、そこはジープ。北海道での雪上試乗会では、フロントスクリーンの先に空しか見えない、壁のような上り坂でも、軽く助走を付けただけで、なんなく登頂に成功。相変わらずのオフロード性能を見せつけた。
日本市場のラングラーは、全グレードがこの「セレクトラックフルタイム4×4システム」を採用。追って導入される上級版「ルビコン」は、さらに強力な「ロックトラックフルタイム4×4システム」となる。前後のデフをロックし、よりローギヤードな走りが可能。スタビライザーを切り離してホイールストロークを拡大する機能も備わる。超オーバースペックな4WDの上陸は、もうすぐだ!
軽い助走で写真のような雪山も難なく登りきる4WD性能。下り坂では一定速度で走行できるヒルディセントコントロールを搭載。
新雪路でも、少しアイスバーンな路面でも安定した走りを楽しめた。乗り心地も思った以上に良く、普段使いでも快適だ。
Unlimited Sport は270PSを発生する2L直4ターボエンジン、その他は285PSを発生する3.6L V6エンジンを搭載している。
マニュアルモード付きの8速ATを搭載。電子制御トランスファーを搭載したセレクトラックフルタイム4×4システムを搭載。
ヘリテージモデルをオマージュしながらも現代的な使いやすさを採り入れたインパネまわり。中央には8.4インチモニターを設置。
シートカラーはブラックとヘリテージタンの2色を用意する。フロントシートヒーターやステアリングヒーターも装備し、寒冷時対策は万全。