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故障・修理
更新日:2022.12.12 / 掲載日:2019.08.30

車のバッテリー交換の値段は?自分でバッテリー交換するやり方も解説

車のバッテリー交換の値段は?自分でバッテリー交換するやり方も解説

不意のバッテリー上がりやバッテリー弱りを感じて交換する場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?ここでは、バッテリーの値段の目安や、バッテリー交換を業者に依頼した場合の交換費用、自分でバッテリー交換する際のやり方までをご紹介します。

車のバッテリー交換の値段は?

車のバッテリー交換の値段は?

車のバッテリー交換をショップに依頼する場合と自分で交換する場合では、それぞれいくら費用がかかるのでしょうか?バッテリーの選び方や、値段の目安なども一緒に見ていきましょう。

バッテリー交換をショップに依頼した場合の工賃の目安

車の種類によってバッテリー交換にかかる費用(工賃)は異なります。ハイブリッド車や電気自動車(以下、HV、EVと表記)は、通常のガソリン車に比べて値段が高くなる傾向にあるようです。それぞれのバッテリー交換にかかる費用の目安は以下の通りです。

・ガソリン車:1,000円前後
・HV車:3,500円前後
・EV車:1,500円前後

ちなみに、HV・EV車には駆動用のバッテリーも搭載されていますが、こちらはメーカー保証で無償交換が適用される場合が多く、そもそもバッテリー交換が必要になること自体が稀です。

交換バッテリー(補機バッテリー)の値段の目安

バッテリーの値段は車種によってかなり差がありますが、おおよそ5,000~40,000円の範囲です。純正品であれば20,000円辺りが相場となります。なお、工賃と同じくHV・EV車はバッテリーの値段も高くなりがちです。ディーラーでバッテリー交換すると、バッテリー本体代で30,000円以上はかかると考えておきましょう。

交換するバッテリーの選び方

愛車に適合するバッテリーを見つけるには、バッテリーに記載された記号が役に立ちます。例えば「40B19L」などです。この記号の見方を分かっていれば、バッテリー選びに迷うことはなくなります。記号の見方は以下の通りです。

バッテリーに記載された記号の見方

先ほどの「40B19L」を例に解説すると、先頭の40は性能ランクと呼ばれ、容量と始動性の総合性能を表します。Bはバッテリーサイズの区分記号で、A<B<Cの3種類があります。19はバッテリーの長さを表し(cm)、Lは端子の位置(LもしくはR)を意味します。

これらの記号の中で重要なのは後半の19とLで、これらが違うバッテリーは搭載不可となります。性能ランクやバッテリーサイズも、できれば純正同等のものを選ぶと良いでしょう。

バッテリー交換にかかる費用を安く済ませる方法

バッテリー交換にかかる費用を安く済ませる方法

上記の解説を見て、「バッテリー交換って高いな」と思う方もいるでしょう。そこでここからは、バッテリー交換にかかる費用を安く済ませる方法についてご紹介していきます。

自分でバッテリー交換をする

自分でバッテリー交換をすれば工賃を省くことができます。車のバッテリー交換は、手順さえしっかり守れば難しい作業ではないので、自信のある方は自分でチャレンジしてみても良いでしょう。

ただし、「バッテリーを外して取り換えるだけ」と甘く見ていると、感電したりショートさせたりしてコンピューターなどを破損させる可能性があるため、慎重な作業が必要です。

また、詳しくは後述しますが、車載コンピューターの学習データを保存させるための「メモリーバックアップ」も必要となります。

格安のバッテリーを購入して持ち込む

バッテリーは純正品でなくても、先述の規格(例:40B19Lなど)が合っていれば社外品を使用できます。

純正品よりも安い同等規格のバッテリーも多く販売されているため、それらを購入して持ち込みOKのショップに交換を依頼することで、バッテリーにかかる費用を安く抑えることができます。

ただし、ネット通販で見かけるあまりにも安いノーブランド品などは極端に寿命が短いこともあるため、注意が必要です。

価格ではなく作業の質や安全重視なら、ディーラーやカー用品店に依頼

コストよりも安全面が重要だと感じるのであれば、ディーラーやカー用品店にバッテリー交換を依頼することをおすすめします。

特に、HV・EV車は補機バッテリー(駆動用とは別の12Vバッテリー)が入り組んだ場所に設置されている車種もあり、バッテリー交換に手間がかかります。

また、駆動用の大電流バッテリーの配線を間違って触ってしまい感電するリスクもあるため、少しでも不安要素があるならば依頼した方が安心できるでしょう。

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バッテリー交換を自分で行う際の手順とは?

バッテリー交換を自分で行う際の手順とは?

ここからは、バッテリー交換を自分で行う際に必要な工具や手順について、標準的な国産車を例に解説します。

1.バッテリー交換に必要な工具を準備する

レンチ、ソケットレンチ、プラスドライバー
バッテリー端子のナットを外すために、レンチやソケットレンチ、プラスドライバーを使います。六角のものならレンチやソケットレンチを使いますが、稀にドライバーが必要なケースもあります。

バッテリーのプラス端子をカバーするもの
また、バッテリーのプラス端子がボンネットなどの金属に触れたときにショートしないよう、絶縁性のあるもので保護する必要があります。ゴム手袋や軍手なども用意しましょう。

バッテリー交換時に必要な「メモリーバックアップ」とは?
近年の車はドライバーの運転傾向を学習して出力特性などを最適化するために、車載コンピューターに学習機能が搭載されています。この学習したデータは、バッテリーを取り外してしまうとメモリーが消失してしまう恐れがあります。また、オーディオや時計、セキュリティ装置の設定内容も同様にデータが消える可能性があります。

このように、電流をシャットアウトすると様々なデータが消えてしまうため、バッテリーを取り外す際に乾電池から微弱な電流を流し、データを保護する必要があります。これを「メモリーバックアップ」と言います。なお、メモリーバックアップが不要な車種もあるため、取扱説明書やディーラーで確認してください。

2.バッテリーを取り外す

バッテリーを固定しているステーを取り外す
まず最初に、バッテリーを固定しているステーを取り外します。

車種によってバッテリーの固定方法は異なりますが、たいていの場合はバッテリーの真ん中をステーで抑えて固定しています。ですので、ステーの両端にあるボルトをサイズの合ったレンチやソケットで取り外してください。

このとき、外したナットをエンジンルームに落とさないように注意しましょう。

メモリーバックアップを接続する
バッテリーの端子からケーブルを取り外す前に、メモリーバックアップを先に接続しておきましょう。

バッテリーに接続されるプラスとマイナスのケーブル端子部分(ターミナル)に、メモリーバックアップのクリップを挟んで取り付けてください。このとき、プラス→マイナスの順で対応する端子を接続するようにしましょう。

プラス端子はショート防止の赤いゴムカバーが取り付けられているので、しっかり手で剥がしてからクリップを取り付けてください。

バッテリーからケーブルを取り外す
メモリーバックアップの装着が済んだら、バッテリーからケーブルを取り外します。取り外すときはマイナス→プラスの順番で行いましょう。ケーブル端子のナットを緩めてもなかなか外れない場合は、ケーブルを持って揺すってみてください。プラス側のケーブルを取り外したら、必ずショート防止のためゴム手袋を被せておきましょう。

3.バッテリーを取り付ける

古いバッテリーを取り外して、新しいバッテリーに交換する
先ほどまでの手順を終えたら、古いバッテリーを取り外しましょう。バッテリーには取っ手がついていることが多いので、取っ手を掴んで真上に引き上げればOKです。バッテリーは重たいので、落とさないように注意しましょう。

新しいバッテリーも同様に、取っ手を掴んでゆっくりと所定の場所に置きます。このとき、端子の位置が逆転しないようにバッテリーの向きに気を付けてください。

バッテリーにケーブルを取り付ける
取り外してあったケーブルをバッテリーの端子に接続します。取り付ける時とは逆に、プラス端子から取り付けましょう。ショート防止に被せていたゴム手袋を取り外す際、メモリーバックアップのクリップを外してしまわないように注意してください。プラス端子を取り付けたら、マイナス端子もナットを締めて固定します。

メモリーバックアップを取り外す
バッテリーがケーブルに接続されたので、メモリーバックアップを取り外していきます。マイナスのクリップから外し、次にプラスのクリップを外します。メモリーバックアップが取り外せたら、プラス端子にあるショート防止のゴムカバーを元に戻してください。

バッテリーをステーで固定する
最初に取り外したステーを元通りに固定します。ステーが固定できたら最後に端子が緩んでいないかケーブルを軽く揺すってチェックしましょう。端子が緩んでいなければバッテリー交換は完了です。

取り外したバッテリーはどう処分する?

取り外したバッテリーは多くの自治体で特殊ゴミ扱いになるため、テレビや冷蔵庫のように回収を依頼することはできません。

ではどのように処分するのかと言うと、新しいバッテリーを購入したお店で引き取ってもらうのが一般的です。ネット通販の場合でも、バッテリーを回収してくれる場合があります。

もしバッテリー回収が不可能であった場合は、廃バッテリーの回収業者に依頼するか、カー用品店などで料金を払って引き取ってもらいましょう。

バッテリー交換を自分で行う際の注意点

バッテリー交換を自分で行う際の注意点

エンジンをかけたまま交換しない

「電気が流れていればメモリーバックアップは不要なのでは?」と考え、エンジンをかけたまま(発電したまま)バッテリーを取り外そうと考える方がいます。しかしこれは非常に危険な行為です。

もしショートすれば発火や感電の危険がありますし、バッテリーに送られていた電流がカットされてコンピューターに過電流が流れ、破損する可能性もあります。必ずメモリーバックアップを使った正攻法でのバッテリー交換を実施してください。

データ損失を防ぐため、バックアップを取っておく

先ほど解説したように、車載コンピューターの学習データやオーディオ、セキュリティ装置などの設定内容がリセットされてしまう恐れがあるため、メモリーバックアップを使うと安心です。データが消えた場合、専門家でないと再設定が難しいため、もしデータが消えた場合はディーラーなどに相談してください。

バッテリー端子の接続順序を守る

上記で「外すときはマイナスから、つけるときはプラスから」と解説しましたが、これはバッテリーのプラス端子から電気が流れないようにするためです。先にマイナス端子を外しておけば、プラス端子がどこかに触れても電気が流れないのでショートしません。

HV・EV車の駆動用バッテリーは必ずプロに依頼する

HV・EV車の駆動用バッテリーは、普通の12Vバッテリーとは比較にならないほどの大電流が流れています。もしなにかの拍子にショートすれば死亡事故に繋がる可能性が高く、非常に危険です。そもそも駆動用バッテリーは大きさと重量もあるので、自分で交換しようと考える人は少ないと思いますが、絶対にプロに任せるようにしましょう。

なお、HV・EV車もガソリン車と同様に12Vの補機バッテリーが搭載されています。補機バッテリーに関しては、ガソリン車と同じく自分での交換が可能です。

バッテリー交換のサインや、交換時期の目安とは?

バッテリー交換のサインや、交換時期の目安とは?

バッテリー交換のタイミングとして最も多いのは「バッテリーが上がったとき」ですが、出先でバッテリーが上がってしまうと車を動かせず、非常に厄介です。適切なタイミングでバッテリー交換することができれば、出先でのバッテリー上がりも回避できます。ここからは、バッテリー交換の目安について確認していきましょう。

エンジンのかかりが悪い

エンジンのかかりが悪かったり、セルが鈍く苦しそうに回ったりする場合はバッテリーの寿命が近いサインです。エンジンをかけるときが最もバッテリーに負荷をかけるので、セルの回り方に元気がなければ早急にバッテリー交換が必要です。できれば当日中に、遅くとも2~3日以内に交換しないとバッテリーが上がってしまう可能性があります。

ヘッドライトが暗くなってきた

信号待ちなどで車が止まってアイドリングしている際に、ヘッドライトが暗かったり明るさが不安定だったりした場合は、バッテリーが弱っているサインです。走行中は発電量が多く、バッテリーが弱くてもヘッドライトの明るさにはあまり影響しませんが、アイドリング時は発電量が減るので、バッテリーの性能が明るさに現れます。

バッテリー交換時期の目安

バッテリーを定期的に交換する目安として、2~3年ごとのバッテリー交換をおすすめします。新品バッテリーの外箱にも、「2年保証」もしくは「3年保証」と書いてあることが多いからです。メーカーが定める保証期間ごとに買い替えていれば、バッテリーが突然上がってしまうリスクは減らせるでしょう。

まとめ

今回は、バッテリーの値段の目安や、バッテリー交換を業者に依頼した場合の交換費用、自分でバッテリー交換する際のやり方などを解説しました。

ガソリン車のバッテリー交換費用は本体代と工賃で2万円前後、HV・EV車は少し割高で3~4万円前後です。

バッテリー交換費用を抑えたい場合、自分で交換するか格安バッテリーを持ち込みOKの店舗で交換してもらうことをおすすめします。

自分でバッテリー交換をする際は、メモリーバックアップの接続を忘れてはいけません。また、手順を間違えたりした場合はショートする危険性もあるので、時間に余裕を持って慎重に作業を進めましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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