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故障・修理
更新日:2019.09.29 / 掲載日:2019.09.29

20世紀の常識 vs 21世紀の新常識09「アイドルストップ第1世代 vs 第2世代」

エンジン停止で無駄な燃料をカット

 アイドルストップは最新の技術と思われがちだが、1980年代にトヨタ・スターレットに搭載されているし、限定生産された三菱ピスタチオにも採用されていた。これらを第1世代とすれば、現在は第3世代に当たる。 では第2世代はといえば、それは数年前のことでしかない。第2世代の代表的なクルマはマツダ・アクセラ。直噴エンジンの特徴を利用して、エンジンストップ時にピストンを再始動しやすい位置に止め、再始動の時間を短縮し、音と振動の問題も解決したのだ。

 これをきっかけに他のメーカーも続々と参入した。アイドルストップによってモード燃費が向上し、格好の販売戦略ツールとなったのだ。

 第2世代の再始動までのタイムは約0.4秒ほど。しかし、あっという間にアイドルストップは進化する。ピニオンを飛び出させて、リングギヤに噛み合わせる方法ではタイムロスがあり、音も気になる。それを解消する方法としてトヨタはピニオンとリングギヤの常時噛み合い方式を採用し、日産は大型オルタネーターをスターターモーターとして活用する方式を選択した。

 そしてもう一つの方法はスターターモーターのピニオン飛び出しと回転を別々のソレノイドで行うこと。これだと予めピニオンの回転をリングギヤの回転に合わせ、それからピニオンを押し出してスムーズに噛み合わせることができる。これらが第3世代に当たる。

 現在、このデュアルソレノイド方式が多く採用され、停止する前のエンジンストップに貢献している。

新しいテクノロジーでも進化のスピードは驚くほど速い。次なる進化は48Vか

第1世代アイドルストップ
第一世代といってもそんなに前のことではないが、再始動時はリングギヤにピニオンギヤを飛び込ませていた。このため、クランクシャフトが完全停止しないと作動しなかった。

オルタネーターを大型にし、駆動ベルトも強化して再始動にはオルタネーターを使うタイプもある。再始動時の音やショックをほぼなくすることができる。日産が採用。

ピニオン飛び出し用と回転用のモーターを別々に設けたデュアルソレノイド型スターターモーター。これが主流になりつつある。

第2世代アイドルストップ
進化版ではリングギヤとピニオンギヤを常時噛み合わせておく。こうすると始動時のショックや音を低減できるだけでなく、再始動までの時間も短縮できる。

デュアルソレノイド型スターターモーターを使うと、リングギヤが完全に停止していなくても、ピニオンギヤの回転を同期させて噛み合わせられる。停止前スタートの秘訣なのだ。

ストップ時の様々な対策
エバポレーター内に蓄冷材を内蔵し、アイドルストップでコンプレッサーが止まっていても冷気を吹き出す。

 アイドリングストップしていると当然オルタネーターも停止し発電は行われないが、電装品は稼働させる必要がある。しかしエアコンのような大電流が流れる電装品を継続して稼働させるとバッテリー上がりのおそれがある。そこでスズキが考案したのが蓄冷材内蔵エバポレーター。コンプレッサーが止まっても一定時間、冷気を流し続けられる。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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