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車検・点検・メンテナンス
更新日:2019.11.21 / 掲載日:2019.11.21

車検の際に見積りは取るべき?その方法とメリットをご紹介!

車検の際に見積りは取るべき?その方法とメリットをご紹介!

車を所有している人にとって2年に1度訪れる車検。車検は必ずかかる法定費用の他に、車の状態によっては修理、整備費用などもかかります。車検が近くなってきて「数万円単位の出費か…」と気落ちしている人も多いのではないでしょうか?しかし、車検の見積りを取ってしっかりと比較すれば、今までよりも車検費用を抑えることが可能です。早めから見積りを取っておけば、検討する余裕も生まれてきます。そこで今回は、「車検の見積りを取る方法とメリット」をご紹介していきます。

車検前に見積りは取ったほうが良い?

車検切れになると車に乗れなくなってしまうため、期限ぎりぎりになって慌てて車検を受けようとする人は多いです。慌てている上に見積りも取っていないとなれば、車検業者に足元を見られて余計な整備などを追加され、車検費用が高くなる可能性があります。逆に、あまりにも安い車検費用を提示してくる業者もまた危険です。コストカットのために整備が充分でなかったり、消耗品を交換しなかったりといったトラブルが考えられるからです。こうした事態にならないために、車検前に見積りを取ることが大切です。見積りを取って比較検討すれば、良い車検業者を選ぶことができます。

車検にかかる費用は大きく分けて2種類

車検にかかる費用は大きく分けて2種類あり、1つは法定費用、もう1つは車検基本料です。それぞれ詳しく解説します。

法定費用

法定費用は、重量税、自賠責保険料、印紙代の3つを合計した費用を指し、必ず支払わなければならない費用です。費用は一律なので、基本的にどの車検業者でも法定費用は変わりません(印紙代のみ整備工場により数百円異なる)。重量税は車の重量に対して課税され、車が軽いほど安くなります。例えば、1トン未満であれば16,400円、1.5トン未満なら24,600円です。自賠責保険は、車を所有する上で必ず加入しなければならないものです。保険料は基本的にどの車でも一律(軽自動車や商用車を除く)で、加入する期間によって変動します。通常の24ヶ月加入であれば保険料は21,550円です(※金額は2020年4月時点のものです)。印紙代は車検時の手数料を払う印紙で、料金は指定工場なら一律1,100円、認証工場であれば5ナンバー車1,700円、3ナンバー車1,800円、軽自動車は1,400円となっています。なぜ認証工場と指定工場で印紙代が違うのかについては、後ほど詳しく解説します。

車検基本料

車検基本料は、車検を通すための整備・点検費用と、車検を代行して通す手数料のことを言います。車検費用は法定費用と異なり一律料金ではなく、整備箇所の多さや交換部品の数など、車の状態によって大きく差が出ます。整備・点検費用や代行手数料は業者がそれぞれ独自に設定しており、車検費用が業者によって大きく異なるのはこのためです。法定費用は一律なので値下げできませんが、車検基本料であれば見積りを取って他社と比較したり値下げ交渉を行ったりすることで料金を下げる余地があります。

車検の見積りは有料?無料?

車検の見積りは有料?無料?

近年ではインターネットで車種や走行距離などを入力するだけで車検の見積りを出してくれるサービスが増えていますが、実際に車の状態を確認せずに正確な見積り額を計算することはできません。そのため、しっかりとした見積りを取るには実際に車を点検してもらう必要があります。このように聞くと、「隅々まで車をチェックするのは大変だから、ちゃんとした見積りって有料になりそう…」と心配になるかもしれません。しかし実際には、見積りを無料で行うことで顧客の獲得に繋がるという理由から、基本的に車検の見積りは無料であることがほとんどです。ただし、車検業者もボランティアではないので、見積りだけの依頼である場合は有料になるケースもあります。

見積りが有料になるケース1

先ほど述べたように、車検の見積りを行うには実際に車を見てもらう必要があります。そのためには車検業者の工場まで車を持って来なければなりませんが、車検切れの車は自走して工場まで運ぶことができません。このような場合、業者に車を引き取りに来てもらうことになるため、運搬費用が発生します。見積り後に実際に車検をお願いする場合は運搬費用をサービスでおまけしてくれることがほとんどですが、「見積りだけ」であった場合は運搬費用が請求されます。

見積りが有料になるケース2

車検の見積りで車の状態を確認した際、部品を交換しなければならない箇所が見つかる場合があります。交換部品がすぐに取り寄せられる、もしくは在庫がある場合は問題ありませんが、取り寄せに時間がかかる場合は車検前に部品を取り寄せないと間に合わない可能性があります。このようなケースでは車検業者から「部品を取り寄せておきますか?」と聞かれます。取り寄せをお願いすれば業者は部品を発注します。しかし、部品を取り寄せたにも関わらず車検をキャンセルした場合、取り寄せた部品のキャンセル料が発生します。

車検の見積りはどこで取ればいいの?

車検の見積りはどこで取ればいいの?

車検を取り扱う業者は複数ありますが、見積りはどこで取るのがいいのでしょうか?それぞれの特徴をまとめたので、車検業者選びの参考にしてください。

ディーラー

車検といえばディーラーを思い浮かべる方も多いでしょう。ディーラー車検のメリットは、なんといっても安心感です。設備もしっかりしていて整備の質も高く、交換パーツも安心のメーカー純正品が使われます。また、車を引き取ってくれたり土日も営業していたりする点も嬉しいポイントです。その代わり、これらのメリットは価格面においてデメリットとして反映されてしまい、他の業者よりも車検費用が高くなってしまいます。「コストよりも安心感が大事」という方であれば、ディーラー車検は候補の1つになるでしょう。

中古車販売店

新車販売ディーラーと同様に、中古車販売店でも車検を受け付けてくれます。ディーラーと異なるのは車検費用、整備レベル共にバラつきが大きいところであり、当たりはずれがある点はデメリットです。しかし、日常点検などを日頃から依頼していて、特に不満がないのであれば選択肢の1つに入れておくといいでしょう。

ガソリンスタンド

大型で整備場があるようなガソリンスタンドは、車検を受け付けていることが多いです。ガソリンスタンド最大のメリットは、なんといっても車検費用の安さでしょう。幅広い車種に対応しており、土日営業をしている点もメリットです。ただし、車を持ち込む手間がかかりますし、基本的に代車の用意がない点はデメリットと言えます。また、整備や点検のレベルも値段相応のものであることが多いです。「できるだけ車検費用を抑えたい」という方には相性の良い業者となるでしょう。

車検専門店

車検専門店は、その名の通り車検に特化した専門店です。フランチャイズ展開している会社が多く、全国各地に店舗があります。メリットとしては、フランチャイズなので整備レベルのバラつきが少ない点と、作業や部品の調達を徹底して効率化しているため車検費用が比較的安めに設定されている点です。大きなデメリットはこれといってありませんが、しいて言えば車検に通すことを専門にしているため予防にあたる整備などは積極的に行わないことが挙げられます。

整備工場

整備工場には認証工場と指定工場の2種類があり、それぞれ違いがあります。

認証工場とは

認証工場とは、地方運輸局長から自動車分解整備事業の認証を受けている工場のことを言います。分解整備については認証を受けているため可能ですが、検査ラインを持たないため最終的な検査は車検場まで車を持ち込んで行う必要があります。

指定工場とは

一方の指定工場は、認証工場のうち地方運輸局長の定める基準を満たした工場のことを指します。指定工場は検査ラインを工場内に持っているため、車検場まで車を持ち込む必要はありません。法定費用の項目で指定工場と認証工場で印紙代が異なることを解説しましたが、これは検査ラインの有無が理由です。検査ラインのある指定工場であれば保安基準適合証を交付することができるため、車検場まで車を持ち込む必要がありません。そのため、その分の手数料が引かれます。

整備工場で車検を受けるメリットとしては、経験や知識が豊富な点やメーカーや車種を選ばない点が挙げられます。また、費用を抑えたければ交換部品にリビルド品(中古部品を新品同様に再生したもの)を使うことも可能なので、相談してみるといいでしょう。デメリットとしては、工場によって整備のレベルがバラつく点が挙げられます。また、土日祝は営業していない工場も少なくないので、事前に営業日を確認しておきましょう。

車検の見積りにはどれくらい時間がかかるの?

車検の見積りにはどれくらい時間がかかるの?

車検の見積りにかかる時間は車種や店舗の状況にもよりますが、おおよそ15分~60分程度かかると言われています。車検の見積りをする際、最初に車種や年式、走行距離などの基本的な情報が必要になります。これらの基本情報は車検証に記載されているので、見積り前に車検証を準備しておきましょう。

時間を短縮するには見積りの予約を!

待ち時間15分~60分程度というのはあくまでも見積りにかかる時間です。予約なしで見積りを取りにいくとさらに待ち時間が加算されることになります。店舗が混んでいた場合、トータルで2時間くらいかかることもあると考えたほうがいいでしょう。しかし、見積り前に事前に予約をしておくことで待ち時間を短縮することができます。早く見積りが取れるに越したことはないので、車検見積りの際はぜひ予約しておくことをおすすめします。

車検見積りの際は相見積りを!

車検見積りの際は相見積りを!

車検見積りを取る際、重要なポイントがあります。それは“相見積り”です。相見積りとは、複数の業者から見積りを取って比較することを言います。略して「あいみつ」と呼ばれることもあります。せっかく見積りを取っても、1社だけの見積りではその内容が良いのか悪いのか判断できません。しかし、複数の業者を比較すれば整備内容や点検費用など、どこが良いのか選ぶことができます。実際に相見積りを取る前に、比較の際に見るべき項目を以下で確認しておきましょう。

相見積りの際にチェックすべき項目

消耗品費が見積りに含まれているか

エンジンオイルやブレーキフルードなど、定期的な交換が必要なものは消耗品に分類されます。車検の際、これらの消耗品を交換してくれる場合がありますが、交換する消耗品費は見積りの中に含まれていないことがあります。これでは実際の車検費用と差異が出てしまい正確な比較ができないため、もし見積り書に消耗品の欄がない場合は消耗品を合わせたトータルの費用はいくらなのかを聞いておきましょう。

代車費用が見積りに含まれているか

車を車検に出している間は手元に車がなくなってしまいます。「一時的に車がなくなっても困らない」「セカンドカーがあるので大丈夫」という方であれば問題ないですが、車が必要な場合は代車を借りることになります。代車費用は車検費用に含まれないことが多いため、車検後に代車費用を請求されるケースがあります。代車を無料で貸し出している業者であればいいですが、そうでない場合は1日あたりいくらなのか聞いておくといいでしょう。

その他分からないことがあれば聞いておく

書類を確認する上で当たり前のことですが、何か分からない項目があれば必ず確認しておきましょう。後から「勝手に部品を交換された」といったトラブルにならないためにも、確認作業は重要です。

車検の見積りはいつ頃行うべき?

車検の見積りはいつ頃行うべき?

車検は有効期限が切れてしまう前に受けなければなりませんが、車検の見積りはいつ頃から取り始めればいいのでしょうか?車検を受けること自体はいつでも可能ですが、車検を通した時点で次の車検までの期間が決まるため、あまり早く車検に通すとその分車検有効期間が短縮されてしまうため損してしまいます。実は、有効期限の1ヶ月前以降に車検を受けると元の有効期限を引き継げるという決まりがあります。例えば、前回の車検を4/1に受けた車であれば、次回の車検を3/1~4/1の間に行えば車検の満了日は元の4/1のままになるのです。つまり、次の車検までの有効期限を最大限に延ばすのなら「有効期限の1ヶ月前以降から有効期限当日まで」が狙い目という訳です。この期間を狙って車検を受けることを考えると、見積りを取ってから比較する余裕を考慮して有効期限の1ヶ月前から動き出すと良いでしょう。

車検の見積りに必要な持ち物リスト

車検の見積りに必要な持ち物リスト

車検見積りは、あくまでも見積りをするだけなので、基本的には車検証があればOKです。ただ、近いうちに車検を受けることを考え、車検当日に用意するべき持ち物も事前に確認しておきましょう。

・自動車検査証(車検証)
・自動車納税証明書
・自賠責保険証明書
・印鑑(認め印可)
・車検費用
・ロックナットのアダプター(ロックナット使用車のみ)

まとめ

車検は2年ごとの痛い出費ですが、相見積りを取って比較することで費用を抑えることは可能です。基本的には見積りは無料なので、ディーラーや車検専門店などいくつか回ってみることをおすすめします。車検は「有効期限の1ヶ月前以降から有効期限当日まで」に受けるのが最もお得なので、車検の1ヶ月前あたりから見積りを取り始めるといいでしょう。その際は、待ち時間を短縮するために事前予約を忘れずに行いましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

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