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故障・修理
更新日:2019.12.20 / 掲載日:2019.12.20

スパークプラグの交換方法とは

10万km間近なら、交換すれば目に見えて調子がよくなる

 燃焼状態が細かくコントロールされる近年の電子制御燃料噴射装置では、スパークプラグの焼けを気にする必要はほとんどなくなってきている。
 しかも、イリジウムや白金プラグを組み合わせることでこまめなメンテナンスも不要となり、スパークプラグの交換サイクルも10万kmと長期の使用が可能。ダイレクトイグニッションの普及によって、簡単には脱着できない車種が増えてもいる。
 このため、メンテナンス項目として軽視されがちだが、スパークプラグを交換すれば目に見えて調子がよくなることは確か。また、固着や浸水など異常の予防の意味でも、スパークプラグの定期的な点検は欠かさず実施したい。
ここでは、スパークプラグを交換する際の、スパークプラグの選び方のポイントをはじめ、スパークプラグの交換方法や手順について解説する。

愛車に適合したスパークプラグを選択することが何よりも大切!

 スパークプラグは頻繁に交換するパーツではないため、最新の高性能スパークプラグの使用がベストだ。
 しかし、プラグメーカーによって型番表記は微妙に異なるため、他メーカー品に変更する時はそのメーカーの品番カタログで対応したプラグ型番を調べ、必ず愛車に適合した製品を選択することが大切。また、長寿命化はもとより、燃費性能向上への貢献など、特徴をしっかりと把握して最適な1本を選ぶようにしたい。

スパークプラグの交換方法・交換手順

どこから外したか分かるよう気筒順に並べて外していく

1.エンジンカバーを取り外す

取材車はむき出しだが、ダイレクトイグニッションのコイル部はたいていカバーで覆われている。その場合、まずカバーを取り外す。

2.コネクターを引き抜く

コイルの側面にはめ込まれているコネクターを、ロックの爪を押し込んでロックを解除し、真っ直ぐ手前に引き抜く。

3.固定ボルトを取り外す

8mmソケットをエクステンションに取り付けラチェットレンチにセットし、ハーネスの下に隠れていたコイルの固定ボルトを取り外す。

4.コイルを引き抜く

コイルの頭部をガッチリ掴み、真っ直ぐに引き抜く。同様に残り気筒のコイルを順次取り外し、気筒順に並べておく。

5.プラグレンチをはめ込む

エクステンションバーにプラグレンチを取り付けてプラグ穴に真っ直ぐ押し込み、スパークプラグにキッチリはめ込む。

6.ガツンと力を加えて緩める

スパークプラグは力任せに回しても緩まない。ハンドルを垂直に保持した状態でグリップ部を叩くように一撃で力を加えることで緩める。

7.プラグごと引き抜く

軽く回るようになったらエクステンションバーを手で直接回し、外れたら落下させないよう慎重にプラグレンチにはめたまま引き抜く。

8.浸水跡を発見!

3番に浸水があったようで金属面はサビに覆われていた。ねじ部に達してなかったのは不幸中の幸い。やはりチェックは必要だ。

9.並べて焼けをチェック

取り外したスパークプラグは気筒順に並べ、焼け具合にバラつきがないか確認する。すべて同じ色合いに焼けていれば良好だ。

10.電極の角に注目!

左が用意したプレミアムRX、右が取り外した中心電極が太い一般プラグ。一般プラグは、その中心電極の角が丸まってきたら寿命だ。

11.新品をレンチにはめ込む

用意した新品のスパークプラグを下に向けても外れなくなるよう、カチッとロックされるまで確実にプラグレンチにはめ込む。

12.最初は素手で締め込む

最初は素手で、プラグ穴に真っ直ぐ当ててゆっくり回してねじ山を合致させ、キッチリかみ合ったところでとねじ込んでいく。

13.座金の厚みの違いに注目

新品プラグは座金がつぶれていないため、それが原因で締め付け不足に陥りやすく、走行中の振動で緩むことがあるので注意しよう。

14.1回締めると位置がズレる

プラグの緩みを防止するため2度締めを行うのも手。まず、座金が接して固くなったところから1/3~1/4回転、「グッ」と一息に締め付ける。

15.ズレた位置から締め直す

キッチリ締め付けたら一旦緩める。すると座金がつぶれた分、ハンドルの回りが固くなり始める位置がズレる。ほぼ先ほど締めた位置だ。

16.1/4回転ほど締め込む

その位置から再度、1/3~1/4回転、「グッ」と一気に締め付ける。本来は規定トルクで締めるが、トルクレンチがない場合、この手順で行う。

17.コイルを組み付けて完了

コイルを元通り組み付けて完了だが、プラグホールの浸水を防止するためシールラバー面にシリコングリスを塗布してから組み付けた。

DIはコイルの劣化・バラつきにも注意!

点火系が原因で燃焼にバラつきが生じた場合、従来方式ならその原因のほとんどはスパークプラグだった。ところが、1気筒に1個ずつコイルが組み付けられたダイレクトイグニッションにはコイル不良という可能性が高確率で加わる。距離を走ったクルマならなおさらで、トラブルの可能性はプラグより高いのだ。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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