車検・点検・メンテナンス
更新日:2019.12.24 / 掲載日:2019.12.24
絶滅危惧種 スバルサンバーを懐走仕様! 第17回 ユーザー車検編
サンバーバン復活快走! 人気沸騰プチレストアメンテ
前号で車両本体のメンテナンスはほぼ終了していて、あとは検査に持ち込むだけとなったが、税金やら保険やらの法定費用と決められた書類を提出しなければ車検を受けることができない。ユーザー車検は便利で格安になったが、書類については詳細が書かれていることが少なく、細かく追ってみた。
交換部品ワンポイント&ユーザー車検の必要書類を準備
写真と話が前後してしまうが、3月に車検が切れ、しばらく放置の日々が続いた。なぜかというと、片側断線して点灯しなくなったヘッドライトを探していたからなのだ。丸形2灯式といえば昔どれもそうだったのだが、今や車種専用樹脂ランプがクルマのボディデザインと一体になったものが主流で、丸形2灯をパッと思い浮かべても車名が出てこないほどになってしまった。ジムニー、BMCミニくらいだろうか。
サンバーに装着されていたシールドビームは片側がハロゲンになってはいたが、昔ながらのライトレンズがぽっくり飛び出た「デメキン」スタイルで愛嬌があった。こだわってこのシールドビームを探していたのだが、中古品ならオークションで手に入るものの、新品は見つからなかった。もしかすると田舎のガソリンスタンドあたりで眠っているやつもあると思うんだが。
仕方なく、セミシールドビームという、H4ハロゲンバルブを使用した現行ヘッドライトアッセンブリーに交換することにしたのだ。灯火類は使用する機会が多いので、当然いつ断線してもおかしくないことから、交換の自由度が高いH4バルブを最優先した。カッコだけを狙うのであれば中古の「デメキン」はいくらでもある。
ブローバイ対策をなにもしていないエアクリーナーは2年使って真っ黒になりクリーナーケースの中も油でドロドロ。新品のエレメントを見たら、まあ、こりゃ交換でしょう。
そしてスパークプラグ。数回かぶらせてしまったことと、ノーマルプラグだったので、NGKの対応表を見たら、イリジウムプラグが使えることが分かり、それを用意。試しにプラグ先端の開いている側にマーキングして、吸気側に向けてみたら各気筒揃えることができたので、24歳にしていくらかエンジンの燃焼に気をつかったものにしてみたわけ。実際にどうなるか分からないのだが「揃えたほうがいい」という話を以前に聞いたことがあったので、それを実践。
検査に必要な書類はほとんどがwebからダウンロードができるので、プリントアウトして記入・提出となる。
第17回 可動から2年の車検準備-【2】
いざ、サンバーバンユーザー車検!必要書類と費用
車検場へGO!
ユーザー車検にかかる費用/V-KV3 初年度登録 平成7(1995)年
検査手数料……………………………1,400円
重量税…………………………………8,800円
自動車賠償責任保険(25ヵ月)……25,880円
合計 …………………………………36,080円
車検証
クルマのことを証明する車検証。これは必須で、コピーなどは不可。これがなければどうやっても継続検査は受けられない。
自動車税納付書
自動車税納付書で「継続検査用」とあるものを使用。右側の部分だが、項目が**になっている。本来は登録番号が入っているはず。これが盲点だった。
24ヶ月点検記録簿
前号までに整備を終えているはずなので、記入済みの24ヶ月点検記録簿を添付しよう。この後に必要書類はまとめて紹介している。
事前ダウンロード可能な書類は記入
ユーザー車検の手順
【1】24ヶ月点検記録簿 作成
【2】各陸運支局(軽自動車検査協会)ネットで検査予約
【3】必要書類に記入しまとめる
・継続検査申請書
・自動車車検証(車検証)
・自動車賠償責任保険証明書
・自動車重量税納付書
ユーザー車検当日の流れ(軽自動車検査協会)
【1】受付で予約受付
【2】軽自動車検査票入手
【3】印紙を購入して貼り付け
【4】車両を検査ラインに並べる
【5】外観検査~排ガス~ライト~下回り等
【6】検査票をテスターに入れ 全合格
【7】検査ライン出口詰所で 新車検証発行
大まかなユーザー車検の流れはこれ。ユーザー車検の予約はネットからが簡単だが現地でも予約は可能。どちらにしても必ず予約は必要なのだ。
継続検査申請書(軽専 第2号様式 OCRシート)
予約が決まるとこの専用のOCRシートで継続検査を申請する。上半分は鉛筆で記入。できれば2Bあたりで書くといい。ダウンロードできるので、プリントアウトして使える。
自動車重量税納付書
重量税納付書。印紙貼り付け欄に所定の金額の印紙を貼り付ける。KV3は18年越えで8,800円と免税以外だと6,300円も高い!
軽自動車検査協会
軽自動車 継続車検 軽自動車検査協会サイト。ここから各種必要書類がダウンロードできます。
軽自動車検査予約
軽自動車検査協会→各種手続き→お問い合わせ先(全国の事務所一覧)→地区選択→軽自動車検査予約システム→ログインまたは新規→受験日を選択して車検証記載の番号などを記入→予約終了。
軽自動車検査票(現地入手のみ)
書類受付が終わってラインに並んだら、この検査票を一番上にしておく。合否のスタンプを押す機械に差し込んでガチャンと。
記入例
予備車検
光軸を合わせるために車検場近くの民間予備検査場に入れた。実際の車検ラインと同じ検査ができるので、初めてなら一度行くといい。
光軸調整
ヘッドライトは交換したので光軸調整は必須。撮影のために降りたが、本来はドライバーが乗った状態で光軸調整をする。
検査ラインにかかる時間は10分ほど、あっという間に終了
書類に不備がなく、受付が順調に済めば検査ラインに車を並べるのだが、どこもだいたいラインは混雑していて、そこでの待ち時間は結構ある。外装、灯火類、エンジン打刻、ホイールなどの外装検査があり、サンバーの場合はリヤバンパーを半開きにしておくといい。ヘッドライト上下、ウインカー、ハザード、ホーン、ワイパー・ウォッシャーなどの点検が終わる頃からラインの流れになる。
ほとんどの検査場は2ライン。自動機ばかりなので、指示に従って検査をこなし、検査票を入れるところがあるので、ガチャンとタイムカードのように差し込んでサインをもらう。ヘッドライトは事前にハイビーム測定を告げられることがあるが、ロービームで「×」になって再検査でハイビームで「○」をもらうことになるだろう。軽自動車特有といえば下回り検査。普通車は地下に潜った検査官がハンマーと目視で検査するが、軽自動車はドライバーが乗ったままリフトで車を持ち上げて検査する。
リフトで検査が終わると、全行程終了で、問題がなければ脇にある詰所に書類を提出すると、引き換えに新しい車検証とステッカーがもらえる。これでユーザー車検は終了だ。
ところが「書類不備」ということになった。前年度の納税を忘れていたため、ユーザー車検自体は終わったものの、車検証などがもらえないことに。最終時間で納税証明をもらって届けることができずに本誌締め切りとなってしまった。
車検ライン
外回り検査
排ガス→サイドスリップ
メーター→ブレーキ→光軸
下回りでリフトアップ
書類不備! 時間切れ!
本来はこれで新しい車検証がもらえるのだが、書類不備で、合格検査票を見せることができなかった(汗)前年度税金払い忘れだった!