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故障・修理
更新日:2019.12.24 / 掲載日:2019.12.24

令和の今も愛されるオープンスポーツ HONDA S2000(AP-1)【3】

[足回り]                                 リヤハブにガタが出ている車体がほとんど異音が出ていたら部品交換範囲が広範囲に

この部分のゴムの状態で足回りのブッシュの状態を測る

フロントロアアームの後ろ側のブッシュはゴムの状態がよく見えるので、この部分の劣化具合で他のブッシュの状態を把握できるという。

交換する場合は今ならまだすべてのアームが新品で入手可能なので、全アームを新品にしてしまうのがオススメだそうだ。

フロントロアアームのナックル装着部分がもげる?

サーキットなどでドライビングを楽しみたい人向けの情報だが、フロントロアアームの先端部、ボールジョイントが入るように加工された部分を写真のように角を落とすと耐久性が高められるそうだ。

大きな入力のある部分のためノーマルのままの角のある状態だと、そこからクラックが発生することもあるという。

アッパーアーム取り付け部にスポット剥がれあり

フロントのアッパーアームの取り付け部の溶接が剥がれてしまっているクルマが多いそうだ。特にサーキット走行などハードな走り方をされてきた車両はその可能性が高いという。

パワステ用モーターとセンサーが壊れると……

ステアリングギヤボックスは電動アシスタント式のパワーステアリング。ギヤボックスやモーターには特に大きな問題はないそうだ。

だが、センサーに問題が発生すると、ハンドル操作に対して舵角がおかしな状態となり、大変不安定な挙動になってしまうという。ステアリング操蛇に違和感を覚えたら、要点検の部分となる。

ブレーキの不具合は少ない

片押しタイプのキャリパーを備える前後のブレーキ。リヤはサイドブレーキも備えるので引きずりが発生しやすそうだが、S2000に関してはそいうったトラブルは少ないという。

リヤハブへの負担が大きく ベアリングが傷みやすい

リヤハブベアリングはS2000の数少ないウィークポイントのひとつとなる。ハブベアリングというと異音が発生して交換となることが多いが、異音が出るレベルまで悪化しているとハブやナックル側にもダメージが及んでいることがほとんどだそうで、交換部品が多くなってしまう。小さなガタのうちに対応するのがベスト。

リヤのアームに付くボールベアリングにガタ多し

リヤのロアアームなどのタイヤ側に付くボールジョイントに傷みが発生していることが多い。

特にローダウンしている、もしくはしていた車両はガタが発生していないかしっかりチェックしたほうがいいようだ。

リヤロアアームの付け根が ズレてメンバーが変形!?

これも一般的な街乗りでは発生しない事例だが、リヤロアアームの付け根、アライメント調整用のカム式ボルトのカムが当たるプレートが、サーキット走行など激しい走り方をすると変形してしまうことがあるそうだ。

よりマイルドな挙動にしたい、そんな場合は後期型に変更

2.2L化されたAP-2では限界時の挙動をマイルドにすべくリヤサスに改良が加えられた。具体的にはアッパーアームのブッシュが大型化している。

メンバーごとの交換となるが、これを流用してしまうという手もある。

リフレッシュの強い味方にもなってくれる リジカラとは一体なんなのか?
リジカラというパーツをご存じの方も多いと思う。

ボディとサスペンションメンバーの間にアルミ製のカラーを入れ、走行中に発生しているボディとサスペンションメンバーのズレを防ぐというもの。

またボディとメンバーの合わせ面の微細な隙間をアルミ製のリジカラがガスケットのように変形しながら密着することで面での接合となり、ボディとメンバーをより強固に繋ぎ、双方の剛性も高めるという効果もあり。

[駆動系]                                  レリーズベアリングの前後方向の動きが悪くなってクラッチが切れない

クラッチ交換時にはレリーズガイド等の交換も

クラッチはトラブル多発ポイントとなる。

レリーズガイドが偏摩耗してしまい、クラッチ操作時の違和感の発生等のクラッチ不良を招く。

タイプワンではレリーズガイドを新品に交換する他、ガイドに潤滑剤を塗布したり、レリーズハンガーも同時交換しているそうだ。

レリーズフォークも偏摩耗していることがほとんどなので交換推奨パーツだ

レリーズフォークも操作時のスムーズではない操作感となってしまう要因になる。レリーズベアリングと接触する部分、それからスレーブシリンダーの接続部の偏摩耗が操作感悪化の原因となっているのだ。

レリーズフォークもレリーズガイドと同時に交換しよう。

ミッションのフィラープラグに締め過ぎが原因のクラック多発

ダイレクト感も高く、シフト操作が楽しいS2000のミッション。機能的には大きなトラブルは発生することは現状ほぼないそうだが、フィラープラグの締め過ぎによるケース割れという人為的な作業ミスによるトラブルを抱えているものが少なくないそうだ。

デフマウントはリヤ側が切れている場合がほとんど

デフも本体には大きなトラブルは少ないという。トラブルではないが前後2か所ずつあるデフマウントのリヤ側が形状的に切れてしまいやすく、デフが大きく動いてしまっている車両が多いという。S2000らしい走りを楽しみたいのであれば交換しておきたい部分だ。

[外装系]                                  ルーフからの雨漏りは現状少ない部品のあるうちに新品への交換がオススメ

ガラス製のリヤウインドウとなる後期型の純正幌への交換がオススメ

オープンカーだと雨漏りが心配だが、破れが発生していなければそれほど深刻な雨漏りはないようだ。ただ前期はリヤウインドウがビニール製なので曇っている場合がほとんど。

部品の供給があるうちに後期のガラス製リヤウインドウタイプに交換するのが得策という。

ルーフ金具を固定するボルトそれが緩んでいる車両がほとんど

幌のロック部の固定ボルトが緩んでいて、隙間風による風切り音が増しているクルマが多い。写真のルーフ側ではなくピラー側は確実に緩んでいるそうだ。内張りを剥がすなど手間はかかるが締め直しはマストの作業だ。

ヘッドライトの曇りなど灯火系は小トラブルあり

前後のランプは定番となるトラブルが発生する。ヘッドライトは表面の曇り。

そしてテールランプユニットは、内部に水が浸入してしまうというもの。それぞれ磨く、シールをうつなどで対応するか新品に交換となる。

トランク内への雨水浸入浸入経路はクォーターパネルの繋ぎ目のシール割れから

サーキット走行など激しい走り方をしていた車両によくあるボディの劣化として、サイドステップ部のつなぎ目の劣化がある。

またトランクフード前方、ウォーターパネル部のつなぎ目のシール割れも発生している。これはトランクへの雨漏りの原因となっていることもあるようだ。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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