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故障・修理
更新日:2020.02.05 / 掲載日:2020.02.05

溶接&金属加工入門 【1】

「溶接」をマスターすれば金属加工の幅が大きく広がる!? 溶接機の基本的な扱い方を確認

Lesson1 溶接機の使い方

溶接機にも種類があり、機種によって使い方は微妙に異なる

溶接法によってハンドトーチも大きく異なる。左が被膜アーク溶接。中央が半自動ノンガスアーク溶接。右がTIG溶接。

DIYを前提とした場合、必然的に「アーク溶接」となる

 溶接をきれいに仕上げるためには練習が必須。とにかく数をこなすしかない。小物の製作なら安価な小型溶接機でも十分役立つので、まずは1台、手に入れたい。

 その溶接機、溶接法の違いから「ガス溶接」と「アーク溶接」の2つに大きく分けられる。が、可燃性ガスを利用する「ガス溶接」は業務が主体。DIYを前提とした場合、必然的に「アーク溶接」になるが、これにも種類がある。当然、使い方も異なるため、溶接機を選ぶ際の基本知識としておさらいしておく。

被膜アーク溶接

溶解時にシールドガスを発生してアークを保護するフラックス(被覆剤)で覆われた「溶接棒」を電極としてアークを発生させる溶接方法。アーク溶接としては最もベーシックなタイプで、作業時はその「溶接棒」を専用ホルダーに挟んで溶接を行う。

DIY用低電圧溶接機 SUZUKIDホームアークナビプラス

重さ6kgと片手で楽々持て、家庭用コンセント電源(100V・15A)で板厚1.2mm~3.0mmの鉄板を溶接することができるDIYには最適な小型・軽量溶接機。使用率オーバー防止機能搭載で安心して使用することができる。

低電圧用溶接棒

ホームアークナビで使用できる溶接棒は低電圧でも安定したアーク溶接が可能な「低電圧軟鋼用被覆アーク溶接棒」の1.4mmと1.6mmの2種。1.4mmで板厚0.8~1.2mmまで、1.6mmが板厚1.2~3.0mmまで対応する。

溶接棒をセットし電源ONで準備完了!

電圧降下を避けるため電源コードは壁のコンセントに直接、接続する。

アースクリップを溶接物の金属露出面に挟み込む。

すべての部位が通電している溶接台を利用する場合、台の金属面に挟み込む。

ホルダーの接点部を開いて、溶接棒の芯線がむき出しになっている面を挟み込み。

革グローブをはめ、遮光溶接面を被ったら準備完了。溶接機の電源をONにする。

アークを止めたら表面を覆っているスラグを確実に剥がす

被膜アーク溶接で生成されたビードの表面。

大気を遮断するスラグでスッポリ覆われている。

このため、アークを止めたらスラグをハンマーで叩き割って除去する必要がある。

ただし、直視状態だと飛び散ったスラグで目を痛めるので注意! 遮光溶接面を被ったまま行うのが基本だ。

スラグを落とすと溶接直後より一回り小さくなる。これが本当のビードの姿だ。

蒸れにくく快適なメッシュ仕様の安全靴は溶接作業には不向き!
溶接に伴う火花は、特に作業者の足元に落ちやすい。このため、ナイロンのスニーカーは厳禁! 飛び散った火花が簡単に突き破って靴内に侵入してしまうからで、同様の理由で通気性のよいメッシュを採用した安全靴の利

溶接作業時は本革の安全靴を履くのが原則で、革製の靴カバーの併用がベストだ。

延長コードを使うなら電圧ドロップ対応品!

電源コードを壁のコンセントに直接、接続するのはヘタに延長すると電圧降下を起こしてアークが飛びにくくなるからだ。が、直近にコンセントがなくて延長が必要なこともある。その場合、「電圧ドロップ対応」のコードリールを利用する。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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