故障・修理
更新日:2020.05.11 / 掲載日:2020.05.11
視覚向上プロジェクト【8】
風通しがよく、金属フレームに接する場所を選定する
アラウンドビューモニターは4つの広角カメラが捉え歪んだ映像を、リアルタイムで補正しつつ合成しているため、かなりのCPUパワーを消費する。
このため、発熱量が半端なく、動作時本体ケースはかなり熱くなる。初期ユニットの熱暴走の主原因もこれ。次の世代品もヒートシンクを密着せさて運用していた。今回のユニットも最新モデルとはいえ、それなりに発熱するため、設置場所は風通しがよく、放熱を促進できるよう金属フレームに接する場所を選定したい。
灰皿スペースにジャストフィット!
本体の設置場所の検討中、灰皿を引き抜いたスペースに何気なく押し込んでみたらビンゴ!
幅、奥行き共にジャストフィット。
後端ステーと前方上方にセットさている固定ネジを外して灰皿ホルダーを引き抜く。
灰皿ホルダーの外寸横幅。
本体ユニットをはめ込んだ状態での高さを計測する。
アルミ板で保持プレートを製作する
工性を考慮して2mm厚のアルミ板を用意。
50mm幅の帯状にカット。
100mm幅の両端に30mmの立ち上がり面が確保できるようケガキ線を書き込む。
両端を直角に曲げてコの字状に加工する。
灰皿に組み付け、現物合わせでプレート端にタッピングネジの下穴(φ3mm)を開ける。
プレートを貫通して灰皿ホルダー側面に円錐のドリル刃跡がついたら一旦ドリルを止め、本体ユニットを外して穴を貫通させる。
4mmタッピングネジを締め込み。
脱着の邪魔にならない位置にネジ留め
タッピングビスはそのままでは裏側への突出量が多く本体ユニットに干渉する。
一旦取り外す。
グラインダーで先端部を削って半分の長さに縮める。
これで本体への干渉を防げる。
残りのネジも同様に加工して完成。
本体ユニットをはめて収まりを確認。
本体側面の凹凸がホルダー側の突起に上手い具合にはまり込み、手を離しても安定している。
コの字プレートは固定ネジ穴より後方にズラして取り付けたため、車両への取り付けも問題なく行える。