カー!といえばグーネットピット

無料整備工場検索&予約アプリ

グーネットピットアプリ

故障・修理
更新日:2020.08.31 / 掲載日:2020.08.31

うっかりミスで大惨事3 ベンツちゃん復活大計画

焦りからネジ山を
つぶしてしまった
下から叩き込んだ後に、ジャッキでボルトの頭を押し込みながら締め込んだ。だが途中から回り方が重くなった。ネジ山トラブルか?

タップを付けて、
どうにかリカバリー
重くなったと感じた時に、それ以上無理やり締め込まなかったので、タップで修正可能なダメージレベルに留まった。

2回目のチャレンジはホームセンターで買った寸切りボルトとナットを利用した自作工具でブッシュを再装着。これは正解だったようだ。

これ以上ネジ山にダメージを与えたくないので、ブッシュの位置とボルトの位置を把握して、ボルト締め作業に再挑戦する。

左側のほうが劣化は激しかった

再び、ジャッキアップ
今度は上手くいった!
ボルトの動きとジャッキの重さの変化に集中し、ボルトが最初のネジ山に噛む感覚を見極めてラチェットを慎重に回す。

左の“ストップリミット”は、変形してゴムストッパーも脱落。この状態ではリヤサスの本来の性能は失われていたと思う。

カラー部分は剥離し(上)、側面の摩耗も右より目立つ(下)。機能を失った“ストップリミット”の影響だろう。

2回目のチャレンジで成功
苦戦しながらも作業が完了
 細心の注意を払いネジ山の再生には成功。しかし、同じ方法で締め付けると再びネジ山を壊すリスクがある。そこで強力なテンションがかかっているスプリングを外してから作業を行うことを模索したが、このスプリングを取り外すためには、“信頼できるジャッキポイント”が必要になるため断念。結局、前回と同様に押し込んでいくことにしたが、今回はネジ山が最初の一山に噛んだ瞬間に慎重にラチェットを回していくと、上手く押し込むことができた。
 ちなみに作業中に不自然なサイドシルの変形を見つけたので防錆処理を施したが、おそらくこの変形の原因はジャッキポイントとして使ったことだろう。車体下作業のリスク管理とネジ締めの基本の重要さを実感した作業でした。

サブフレームは、前方2個のブッシュとデフマウントの3点で支えられているため、デフマウントも交換することにした。

新旧のデフマウントを比較
あまり劣化していない
取り付けボルトのネジ山に無理して締め付けた痕跡を発見。このマウントは以前に交換されていたのかもしれない。

また上手く締まらない
背中に冷や汗が……
失敗した直後なので、かなり慎重にボルトを締め付けたつもりなのに……。無理せずに中断します。

原因はデフマウントの
微妙なずれだったようだ
再びタップのお世話になった。ガタを嫌う精度の高い足回りの取り付け構造のせいなのか? それともボクの腕なのか?

これでサブフレームは設計どおりの性能を発揮するだろう。残る課題はアームのブッシュ交換。ジャッキアップは必須になる。どうするか?

ジャッキアップポイントを修復する
指で示している部分に無理やりジャッキアップした痕跡を発見。そもそも強度がない部分なので変形してパネルに隙間が生じていた。

防錆効果の高いノックスドールは
古いクルマに必須のアイテム
この部分は錆が発生しやすい。このあたりのサイドシルの僅かな変形箇所から、水が浸入して錆が進むことも多い。

旧車の救世主ともいわれるペースト状防錆アンダーコートの“オートプラストン”で傷口をガードする。

グロメットの状態を確認して
作業は無事に完了
内部に想定外の水が浸入すると錆は一気に進む。グロメットの状態を確認し、破れたグロメットはオートプラストンで補修する。

道は融雪剤だらけなので
試運転は春先にやります
旧車だと劣化した塗装やアンダーコートの亀裂から融雪剤が入り込み、錆を進めるリスクがある。不要不急の試運転はしばらく我慢。

この記事はいかがでしたか?

気に入らない気に入った

グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

この人の記事を読む

img_backTop ページトップに戻る

ȥURL򥳥ԡޤ