故障・修理
更新日:2020.10.01 / 掲載日:2020.10.01
塗装に突入! ポンコツジムニー ハコ替え計画14-1
ボディ塗装の順番に悩み
まずは下回りから塗ることに
パネルの張り替えや錆穴の継ぎ当てなどの溶接作業もほぼ完了し、ボディの鈑金修理もようやく終わりが見えてきた。ドアなどの補修と仕上げのパテ塗りが必要なものの、そろそろ塗装のことを考えなくてはならなくなった。シャシーに載せる前にボディ単体で塗装した方が楽な気がするが、フロント周りやドアを先に塗ってから取り付けると傷をつけてしまいそうだし、なによりジムニーはヒンジがむき出しなので、先にドアを塗ってしまうとヒンジ部分のネジだけ後から塗り直さなければならない。しかも、この状態で塗装するには移動も大変だ。さらには、JA22Wのシャシーはブルーシートを掛けて屋外に置いているので、風雨で傷んでしまうのではないか心配だし、ちょっと邪魔でもある。
色々悩んだ結果、やはりボディの塗装はシャシーと合体してからの方がいいのではないかと考え、シャシーに載せたら作業できなくなる場所、下回りの塗装から行うことにした。
下回りの作業をするために、リフトアームの縦方向に木の板を渡し、その板の上にボディのサイドシルを載せてリフトアップした。ただ、そのままだとグラグラして落下の危険性があったので、ラッシングベルトでボディを固定した。塗料はホームセンターで購入した、錆の上から塗れるシリコン系のラッカースプレーのつや消し黒を選択。スプレー缶2本でギリギリ塗り終えることができた。
下回りを塗るためにリフトアップ。リフトのアームの縦方向に板を置き、その上にボディのサイドシルを乗せ、ラッシングベルトで縛った。
センタートンネルの内側は、ミッションオイルが漏れていたのかオイルで真っ黒。パーツクリーナーとブラシで丹念に汚れを落とす。
シフトレバーやトランスファーレバーの開口部、下回りのドレーン穴など、塗料が内装側につかないようにマスキグテープで塞いでおく。
塗料はホームセンターで、1000円弱で購入した、サビの上から塗装ができるシリコンタイプのラッカースプレーを使用した。
ボディやバルクヘッドに塗料がつかないように、しっかりマスキングしてから塗装開始。センタートンネルの中は狭くて塗りにくいなぁ。
上を向きながら塗るので首が痛くなった。ケチって缶スプレーは2本しか買わなかったのだが、下回りを塗るにはギリギリ。もう少し厚塗りしたい。
つや消し塗料なので乾燥したら表面のつやがなくなる。塗装前は汚れや継ぎ接ぎだらけで汚かったが、すごくきれいに見えるぞ。
フロントフェンダーを装着したら隠れてしまう部分は、フェンダーを取り付ける前に錆や汚れを落としておく。
フロントフェンダーの下に隠れてしまう部分なので、錆止め効果の高い亜鉛塗料のジンクスプレー「ローバルアルファ」で塗装することに。
周囲に飛び散らないようにしっかりマスキングをしてから、パネル全体にジンクスプレーを塗装しておいた。
フェンダーの下に隠れる部分なので、隙間に入った泥などから錆が発生するのを防ぐためこの処理を行った。
前回、JA22Wのボディから取り外したフロント周り、通称「コの字」部分を取り付けるため、汚れを洗い流す。
フロントフェンダーの内側に何かこびりついている。泥の塊かと思ったら蜂の巣だった。おそらくアシナガバチの巣ではないかと思う。
コの字の内側、つまりエンジンルーム側は油汚れがこびりついて中性洗剤では全く落ちない。フォーミングウルトラクリーナーを使う。
泡状の液剤をスプレーして少し時間を置いてからブラシでゴシゴシ。この作業を何回か繰り返してなんとか汚れが落ちた。
塗装をする前に、クリーナーでも落とせなかった油汚れを、#240番のペーパーを取り付けたアングルサンダーで削ってしまう。
スポンジたわしを使って汚れを落とすと同時に、塗装が剥がれてしまわないように、下地づくりの足付けを行う。
ボディ側に塗料が付着しないように、前周りやフェンダーをマスキングしておく。ビニールのついたマスカーは便利。
ペイントの密着力を上げ、防錆効果もあるプラサフを用意。いい発色を狙ってホワイトのプラサフを用意。1本約1000円だった。
プラサフは錆を防ぐ効果もあるので、隙間にもしっかり吹き付けておく。よく見ると小さな傷から錆が出ているのがわかる。
エンジンルームは色々なステーやパネルが組み合わさっているので、パネルの裏側など塗料がすごく塗りにくい。なんとか全体に吹き付け終えた。
ボディの塗装を行うにはフロント周りを取り付ける必要がある。このボディにもともと付いていたJA71のフロント周りは、フェンダー付近が激しく錆びており補修は不可能と判断したので、最初からJA22Wに付いているフロント周りを移植することにしていた。
前回ボディから分離をしていたので、これを取り付けるのだが、せっかく取り外したのだからエンジンルームを先に塗装しておこうと思う。ボディ側はバルクヘッドのパネルを交換しているが、パーツとして供給されたパネルはくすんだオリーブグリーンでとてもいい色。これを塗ってしまうのももったいないので、この色を生かすことにした。そこで、この色に合わせてエンジンルームを塗装しようと思ったのだが、ボディカラーではないのでこの色の正式名称はわからない。スズキ車のボディカラーを調べていると、JB23の初期の限定車に「KANSAI」という山本寛斎がプロデュースしたモデルがあり、この車両用の特別塗装色「ウィローグリーン」がこの色によく似ていることに気がついた。
そこで、9500色以上の、国内外の純正塗装色のペイントスプレーが注文できる、ホルツのミニミックスでスズキのウィローグリーンを調合してもらうことにした。ただし、価格は1本約2,800円とちょっとお高め。エンジンルームを塗装するために2本用意した。下地のためにプラサフも塗装したので、かなりの出費になった。で、結果は。。。(続く)
ジムニーJB23の特別仕様車「KANSAI」の専用ボディカラー「ウィローグリーン」を特注で注文。1本約2800円と少しお高め。
ホワイトのプラサフを下地として塗装しているので発色がいい。最初に吹き付けた印象は、思ったより黄色い。予想と違うな。
何度か重ね塗りを行うと、落ち着いた色になってきた。オリーブグリーンより明るく結構いい色だ。現行ジムニーJB63のベージュにも似ている感じ。