故障・修理
更新日:2021.04.15 / 掲載日:2021.04.15
点火系交換 スバルサンバーを懐走仕様!3
ディストリビューターキャップも新品パーツがまだ出る。奥のネジは見えにくく、エンジンフードを開けてネジ頭を確認しよう。
1/4のショートラチェットにマイナスビットとTONEの手回しアダプターを付けると作業がラク。ちょと緩めてあとは指でクルクル。
ローターは差し込み部分が固着していたのでわずかにクリップ外しで起こすと簡単に引き抜くことができた。力はほぼ要らない。
以前取り付けネジが舐めたのでキャップは新品に交換していたが、電極は消耗していた。#400くらいのペーパーで磨くといいだろう。
ローターのスパーク部分はかなり消耗していて、回転半径が小さくなっていたが、まだ使えるから洗浄して大切に保管物件。
IGコードの抵抗計測をしてみた。16kΩ/mが基準で長さによって抵抗値が変わる。これは短いので6.7kΩ。酸化するので増えているはず。
T.M.WORKSのハイテンションコード「スーパースペック」をサンバー用に製作してもらった。
カタログモデルになるので誰でも購入可。
プラグキャップの根元についた謎の分割部分だが、バラしたら単なる固定ブラケットだった。折れ曲り防止と思われる。
まずはイグニッションコイルを発注しようとディーラーに行ったが、コイル本体に記されている22433KA261で検索してもらうと品番変更となっていて、22433KA380になっていた。届いた部品を見るとコイルカバーが装着されていて、コイル本体はKA261だった。アッセンブリーということになったようだ。
デスビキャップ(22162KA210)は内部の端子がローター通過のたびにスパークを飛ばして通電しているので、当然劣化消耗する。以前確認のためにキャップを外そうとしたらネジが固着して舐めてしまった。交換しているが、再度注文で部品キープすることにした。ローター(22157KA060)も当然消耗するので交換。
プラグコードはK4GPやEVレースなどにも協力している電気系のスペシャリストT.M.WORKSさんにお願いして、KV/KS/KT系に使えるスーパースペックプラグコードを製作してもらった。当然カタログラインナップされるので、誰でも購入できる。
このプラグコードはフェライトコアとバリアブルピッチ巻きによって漏洩ノイズを減少させ、0.6kΩ/mという低抵抗を実現して電圧降下を防ぎ、さらにシールドコードで気筒毎に点火を強力に安定させるというパテント取得の優れものだ。
たまたま銅の皮膜単線があったので、トイレットペーパーの芯に15Tほど巻きつけて、オシロでノイズの状態を調べてみたら、ノーマルより少ない状況で、バンパーを閉めればまったく問題はないレベル。それよりも走りが魅力的だった。法定速度あたりの押し出し感が強くなり、乗ることが楽しく、TV系の3ATよりKVに軍配!