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アフターパーツ特集[2021.06.16 UP]

車のスマートキーって何?キーレスとの違いを比較!使い方と注意点

車のスマートキーって何?キーレスとの違いを比較!使い方と注意点

多くの車に導入されているスマートキーですが、詳しい仕組みや特徴が「わからない」という方も多いでしょう。特に、遠隔操作できるキーレスとの違いがわかりにくいかもしれません。

スマートキーとキーレスの違いを簡単にまとめると、「鍵を手に持たなくても車を操作できるか否か」の差です。

この記事では、さらに詳しいキーレスとの違いも含め、スマートキーの仕組みや使い方、注意点をご紹介します。後半ではスマートキー使用時の注意点についても解説していますので、盗難防止の意味も兼ねてぜひ参考にしてください。

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スマートキーとは?

スマートキーとは?

スマートキーとは、鍵穴を必要とせず「車に近づく・触れるだけ」で操作できる車用の鍵を言います。

スマートキーの機能を「スマートエントリーシステム(Smart entry system)」と呼び、ドア鍵の施錠・開錠もちろん、エンジンの始動・停止やドアの自動開閉などの操作を行なえます。

車によって細かい動作は異なりますが、スマートキーを車の傍で保持していれば、カバンやポケットから取り出すことなく操作できます。

施錠・開錠については、「ドアの持ち手付近のボタンを押すタイプ」「ドアの持ち手に内蔵された車内LFアンテナやタッチセンサーによって反応するタイプ」など、さまざまです。

スマートキーの仕組み

スマートエントリーシステムは、車とスマートキーが発する微弱な電波を互いに受信すると反応します。鍵を取り出さなくても車のカギを開錠・施錠できるのには、下記のような流れで車と電波のやり取りを行なっているためです。

1.スマートキーが車と一定距離の範囲内に入る
2.車が電波を発信
3.スマートキーが車からの電波を受信
4.スマートキーが車に向けて電波を発信
5.車がスマートキーの電波を受信
6.車のカギが開錠・施錠できる

鍵の施錠・開錠に限らず、エンジンの始動・停止やドアの開閉も同様の仕組みで扱えます。車側には「車内LFアンテナ」や「車内RF受信機」などの装置が備わっており、それぞれが発する周波数は異なるものが使われています。

・車内LFアンテナ:Low Frequencyの略で125kHz前後の周波数帯を使用
・車内RF受信機:Radio Frequencyの略で312.125MHz前後の周波数帯を使用

これらの電波は微弱であるため、一般的には、車とスマートキーそれぞれが一定の範囲内(約半径0.5~1m以内)に存在しない限り反応しません。
スマートキーを持った人がいても、車から離れていれば車は反応しないため、「見ず知らずの人に車を操作されてしまうリスク」は低いといえるでしょう。

ちなみに、スマートキーはメカニカルキーを内蔵しています。メカニカルキーとは従来の金属製のキーを指しており、エマージェンシーキーといった呼び名もあります。
スマートキーがうまく反応しない非常時でも、内蔵されたメカニカルキーを挿し込むことで、エンジンやドア操作を行なえるようになっています。

スマートキーの歴史

高級車をメインに装備されてきたスマートキー(スマートエントリーシステム)ですが、誕生から約10年以上の月日が経過しています。

初めてスマートキーを搭載したのは、1993年代発売のシボレー・コルベットです。当時はスマートキーとは呼ばず、パッシブ・キーレスエントリー・システム(Passive Keyless Entry System)という名がありました。

1998年には、キーレス・ゴーという名でメルセデス・ベンツSクラスに搭載され、2000年以降から徐々に軽自動車にも標準装備が始まります。

技術発展とともにスマートキーの仕組み・形式も進化し、盗難防止とデザイン面を兼ねて外からドアノブの鍵穴が見えない車も登場しています。

メーカーで異なるスマートキーの呼び方

過去の呼び名が異なるように、現在でもスマートキーの名称はメーカーによって異なります。TVCMなどでも聞き慣れたワードが出てきますので、ぜひ参考にしてみてください。

【国内車メーカーの名称一覧】

メーカー システム名
トヨタ スマートエントリー&スタートシステム
日産 インテリジェントキーシステム
ホンダ Hondaスマートキーシステム
スズキ キーレススタートシステム
スバル キーレスアクセスシステム
三菱 キーレスオペレーションシステム
ダイハツ キーフリーシステム
マツダ アドバンストキーレスエントリー&スタートシステム


【外車メーカーの名称一覧】

メーカー システム名
フォルクスワーゲン スマートエントリー&スタートシステム
アウディ アドバンスドキーシステム
BMW(MINI) コンフォート・アクセス
メルセデス・ベンツ キーレスゴー&ハンズフリーアクセス


スマートキーとキーレスは何が違う?

スマートキーとキーレスは何が違う?

スマートキーとキーレスは、「ドアの施錠・開錠・開閉時」「エンジン始動・停止時」の2つの違いがあります。キーレスは「キーレスエントリーシステム(keyless entry system)」と呼び、スマートキーの1つ前の世代で主流だった鍵です。

ドアの解錠・施錠時の違い

・キーレスキー:鍵にあるボタンを押すことで開錠・施錠できる
・スマートキー:ドアに近づく・触れることで開錠・施錠できる。車から離れると一定時間経過で自動施錠も可能

エンジンの始動・停止時の違い

・キーレスキー:鍵穴(キーシリンダー)にキーを指し込み、回す必要がある
・スマートキー:鍵穴への差し込みは不要。車内で鍵を持っていれば、ブレーキ操作とエンジンスイッチの押し込みで始動・停止が可能

また、スマートキーは他にも、「リモコンキー」「イモビライザーキー」と混同することがありますが、リモコンキーとして扱うこともできれば、盗難防止機能イモビライザーを内蔵したスマートキーも存在します。

スマートキーであるか否かは、「鍵を取り出さなくても車を操作できるシステム(スマートエントリーシステム)を内蔵しているかどうか」で決まるということです。

スマートキーのメリット・デメリット

遠隔かつ鍵本体に触れずに車を操作できるスマートキーですが、魅力的な部分が多い反面、見落としがちなデメリットも存在します。

スマートキーのメリット

・鍵の出し入れが不要になり、紛失を防げる
・手が塞がっていてもラクにドアを開錠・施錠できる
・スイッチ式・ダイヤル式になり、エンジン操作が簡略化できる
・鍵穴からのピッキング被害を防げる

ポケットやカバンに鍵を入れてしまえば、取り出す回数が減り、紛失の原因となる行動を抑制できます。仮に鍵の居場所が不確かでも一定範囲内なら車は応答するため、開錠・施錠できれば「周辺付近に必ず鍵が存在する」といった目印にもなるでしょう。

さらにスマートキーは、「鍵を探す」という手間だけではなく、「鍵穴に差し込む」という動作も不要です。

エンジンの始動開始までの動きを簡略化できるほか、ドアの持ち手に鍵穴を設けていない車両が登場したことで、ピッキング被害を防げるというメリットも実感できるようになりました。

スマートキーのデメリット

・内蔵電池の寿命が1~2年と短い(メカニカルキーでの解錠は可能)
・キーの閉じ込みが起こりやすい
・100%の動作保証はない
・リレーアタックの被害に遭う可能性がある

スマートキーは内蔵型電池を動力とするため、電池の寿命を気にしながら利用する必要があります。寿命は意外にも短く、自動車メーカーの多くが1~2年間隔での電池交換を推奨しています。

メーカー推奨時期は安全性を確保するために余裕を持った年数を設定することが多いですが、出先で電池切れによるパニックを起こさないためにも定期的な交換作業は必要だといえるでしょう。

また、鍵を意識しない時間が増えたことで、車内に鍵を閉じ込めてしまうトラブルも多発しています。キーの閉じ込みトラブルは、JAFロードサービスの報告で年間154,742件ほど発生しているため、鍵の扱い方には十分な注意が必要です。

さらに、物理的に鍵を開けるピッキング被害には強いですが、リレーアタック(電波傍受)という手法で盗難されることがあるので、完璧な防犯対策というわけではありません。

スマートキーが電子機器であることも忘れてはいけません。衝撃や別の電磁波の影響でスマートキーが故障するリスクもあります。

スマートキーの使い方

スマートキーの使い方

スマートキーが正常に使える場合、電池が切れた場合の2パターンに合わせて使い方を解説します。

スマートキーが正常な場合

1.スマートキーを持って車に近づく
2.ドアを開錠し、作動音やランプの点滅を確認して乗る
3.車内にスマートキーがあること、ギアがパーキングに入っているのを確認
4.ブレーキを踏んでエンジンのスイッチ(またはダイヤル)を操作する
5.到着時はギアをパーキングに入れてエンジンのスイッチ(またはダイヤル)を操作して停止
6.エンジン停止後、スマートキーを持って車を降りる
7.車から離れて自動施錠、作動音やランプの点滅を確認
※車を降りるときは開錠と同じく、ドアの持ち手に触れる方法でも施錠できます。

スマートキーの電池が切れている場合

1.スマートキー内部から、固定金具を外してメカニカルキーを取り出す
2.運転席側のドアの持ち手周辺にある鍵穴に差し込んで開錠
3.ギアをパーキングに入れてあるのを確認
4.エンジンのスイッチ(またはダイヤル)を操作する
5.ブレーキを踏みながら、メーカーエンブレムをスイッチ(またはダイヤル)に当てる
6.スイッチもしくはインジケーターの点滅を確認したら再度エンジンスイッチ(またはダイヤル)を操作する
※電池切れ時は、メーカーによって対処方法が異なります。
※上記操作方法は「ホンダ車」に該当します。

リスクを事前回避!スマートキーを使うときの注意点

リスクを事前回避!スマートキーを使うときの注意点

スマートキーを使う際は4つの注意点を意識しておくと安心です。
紛失や利用中のトラブルを予防するためにも、ぜひ確認してみてください。

運転者がスマートキーを持ち歩くこと

エンジンをかけたあと、車の傍から鍵を持った人が離れた場合、動いていたエンジンが停止し、同時に警告アラームが鳴ります。エンジンが停止すると、スマートキーが車に戻り認識されるまでは再始動できません。

とはいえ、エンジン始動後に鍵を車内に残したままでいると、見ず知らずの人に乗り逃げされるリスクも出てきますので、スマートキーは運転者のみが所有するように注意しましょう。

また、車内に人を残したまま鍵所有者が車を離れて自動ロックがかかると、車内に振動が加わり、盗難防止アラームが鳴り響くリスクもあります。

スマートキーの紛失を防ぐこと

スマートキーを紛失した場合は、車を購入した店舗で鍵の作成を依頼できます。
当日中に対応してもらえることが多いですが、平均で2万円程度の出費が発生します。
また、紛失を懸念してスマートキーを複製する場合も、同様に1万円以上の出費が必要です。

どちらも決して安くないため、スマートキーは紛失しないように細心の注意を払いましょう。

万が一に備えて予備のスマートキーを複製しておきたい場合は、グーネットピットから対応している業者を探すことができます。お近くの対応可能な業者がすぐに見つけられますので、ぜひご利用ください。

https://www.goo-net.com/pit/

リレーアタックの被害に備えること

先ほども少し触れましたが、スマートキーが普及したことで、車とスマートキーの電波を読み取りドアを開錠する「リレーアタック」と呼ばれる盗難被害が続出しています。

リレーアタックによる盗難被害を防ぐには、スマートキーと車の送受信を第三者に拾われない工夫が必要です。

盗難防止アイテムとしてスマートキーを保管しておく電波遮断ポーチが販売されていますので、万が一に備えて用意しておくと安心でしょう。

ペースメーカーに配慮すること

微弱な電波を使用するスマートエントリーシステムは、ペースメーカーに悪影響をおよぼすリスクもあります。

独立行政法人 医療品医療機器総合機構の調べによると、スマートキーシステムのアンテナ部の距離が22cm以上離れていれば、双方が干渉するリスクは低いとのことです。
参考:https://www.pmda.go.jp/safety/info-services/devices/0002.html

ペースメーカーとスマートエントリーシステムとの間では、他にも注意すべき事項がいくつか存在しますので、スマートエントリーシステムの車に乗る・乗らないに限らず、該当する方は事前に詳細を確認しましょう。

まとめ

スマートキーは、鍵と車が触れることなく「ドアの施錠・開錠・開閉」「エンジンの始動・停止」が行なえるスマートエントリーシステムを搭載した電子キーのことを言います。

キーレスやリモコンキーなどと混同してしまうことも多いですが、鍵を持つことなく電波のみで操作できるのは「スマートキーのみ」です。

そんな便利なスマートキーですが、スマートキー搭載車に乗り換えたことで多発するトラブルも少なくありません。スマートキー搭載車を所有している、もしくは購入予定の方は鍵の取り扱いに十分注意しましょう。

グーネットピット編集部

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車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、 自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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