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車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

社外マフラーを装着していたら車検に通らないのか

私達の生活に欠かすことのできない自動車ですが、公道を安全に走行するためには原則的に2年に一回の車検を受ける必要があります。車検では多くの項目が検査対象になっていますが、マフラーも重要な保安部品として検査項目に含まれます。ここでは社外マフラーを装着した場合、そのままで車検に通るのかを説明します。

マフラーとはどんなものか、自動車のどこについているのか

マフラーという部品名を聞いたことがある方は多いと思いますが、それではマフラーはどのような重要な機能を担っているかご存知でしょうか?一般的にマフラーと言えば、車の後ろについている排気ガスを排出する部分を想像される方も多いと思いますが、マフラーとはエンジンから排出された排気ガスが流れる経路の総称であり、実際にはいくつかの部品から構成されます。
NAエンジン(自然吸気エンジン)の場合は、大別してエンジンに近い部分から、エキゾーストマニホールド、触媒、サイレンサーで構成されています。サイレンサー部分をマフラーと呼ぶケースが多いのですが、実際にはマフラーの一部として、個別に名称がつけられています。ターボエンジンの場合は少し部品点数が多くなり、NAエンジンの3点の部品に加えターボチャージャーとフロントパイプの2点が追加されます。ただし、車種によって構造が異なる場合があります。マフラーの役割はいくつか挙げられます。

排気音を低減する

排気ガスの温度と圧力を下げて排気音を低減します。排気ガスはそのままでは高温・高圧なため、そのまま大気中に排出してしまうと大音量を引き起こす原因になります。

排気効率を向上させる

排気効率を向上させるとともにエンジンのトルクや出力を決定するなど、エンジンの特性をチューニングします。中低速域のトルクを増やし、乗りやすくするのか、パワー重視で高速の伸びを重視したセッティングにするのか、マフラーによって大きな違いが生まれます。

排気ガス中の有害物質を無害化する

マフラーの一部である触媒によって有害成分を無害化するなどの働きを持っています。

マフラーの基準や規制にはどのようなものがあるのか

環境に配慮し、スムーズな走行を行うために重要な役割を担っているマフラーですが、どのような基準が設けられているのでしょうか?マフラーの規制は音量と形状などに分けることができます。形状面の規制として、マフラーは出口上方のフロアラインを含む鉛直面から10mm以上はみ出してならないと決められています。仮に10mm以上はみ出してしまう場合、マフラーの先端に丸みをつけて2.5mm以上の曲率半径があれば問題ありません。ただし、極端に飛び出す場合は危険物と判断される場合があります。音量に関しては、国土交通省の道路運送車両の保安基準の細目を定める告示〈第三節〉第196条(騒音防止装置)にて明文化されており、平成11年以降の規制値(近隣排気騒音)では継続車検の場合、定員10人以下の一般的な普通乗用車であれば96dBが上限に定められています。これ以外にも排気ガスを無害化させる触媒がなければ、マフラーの保安基準を満たすことはできません。

社外マフラーを装着した場合、車検に通らなくなるのか?

それでは社外マフラーを装着した場合、車検を通すことができなくなるのでしょうか?社外マフラーを使用する場合、平成22年3月31日以前に生産された車両は、JASMA認定品であればそのまま使用できます。平成22年4月1日以降に生産された車両については、それまでの基準に加え、「加速走行騒音値」の項目に適合している必要があります。その証として公的試験機関による事前認証にパスした性能等確認済表示番号のついた性能等確認済マフラーを使用する必要があります。マフラーの規制は年々厳しくなっていますので、基準に適合したマフラーでないと車検を通すことはできません。車検を通すことはもちろん大切ですが、周りに迷惑をかけず安全に車を運転するためにも、マフラーの規制を遵守して楽しいカーライフを送るように心掛けましょう。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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