車検[2018.08.29 UP]

車検の重量税は「車両総重量」と「車両重量」のどちらにかかる?

車の自動車検査証(車検証)には、車両重量と車両総重量という2つの項目の記載があります。同じような名称ですが、どのような定義なのでしょうか。ここでは、間違えやすい2つの重量の違いと自動車重量税との関係に加え、最近話題となった「車両総重量1.1倍以下ルール」についても詳しく解説していきます。

車両重量と車両総重量の違いとは?

車両重量と車両総重量の違いとは?

車両重量と車両総重量の定義について説明します。まず、車両重量というのは、車自体の重さのことを言います。細かく言うと、人が乗っていない状態で、燃料は満タン、オイルや冷却水等が規定量の状態にした場合の重量を言い、スペアタイヤ(パンク修理キット)やジャッキ、工具などは含みません。一方、車両総重量とは、車両重量に乗車定員数あたり55kgを乗じた重量を加えた重量のことです。例えば、車両重量が1,225kgで定員5名の車の場合、車両総重量は1,225kg+(55kg×5名=275kg)=1,500kgとなります。

自動車重量税は車両重量と車両総重量のどちらに課税されるのか?

継続車検時に支払う自動車重量税は、車両重量に対して課税されます。これは、自動車重量税法第7条第1項により、課税標準及び税率として、車両重量に対して課税されることが明記されています。税額については、エコカー減税対象車でない車両重量1.0トン~1.5トン以下の乗用車で、新車登録から13年を経過していない場合、2年間で24,600円となります。

参考:
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=346AC0000000089&openerCode=1#34

「車両総重量1.1倍以下ルール」とは?

「車両総重量1.1倍以下ルール」とは、2017年10月10日付けで独立行政法人自動車技術総合機構(NALTEC)の審査事務規程(第4章-20)「架装等により車両総重量が増加した乗用車等の審査」が改定され、大径ホイールの装備や内装のカスタマイズなどにより車両総重量が増加して、車検証記載の車両総重量の1.1倍以上となった場合は、ブレーキの性能証明をする必要があるとされたことを指しています。例えば、前述の通り5名定員の車両重量が1,225kgの車両の場合、車両総重量は1,500kgとなり、車の改造によって、1,500kg×1.1=1,650kg以上になった場合は、その車両総重量に対するブレーキ性能を証明する必要があるということです。万一、車両総重量が架装などにより1.1倍を超えた場合は、その安全性を証明する必要があります。なお、自動車技術総合機構とは、自動車の構造や装置が道路運送車両法の保安基準に適合するかの審査を行う団体であり、その審査の実施方法を定め、国土交通大臣へ届けたものが審査事務規程になります。この変更が施行された2017年10月10日以前には、「ブレーキを社外ローターなど純正品以外に交換した場合、1kgの重量増も認められない」という誤った情報が多く拡散されましたが、ブレーキを社外品に交換しているだけで重量増を厳しく取り締まられることはありません。今回の規程の変更は、大幅な架装を行い、通常では考えられないほどに重量が増加した車の規制が目的であり、ブレーキを社外品に交換している車を取り締まるためではなく、明確な重量増に対する基準を設けた規程と言えるでしょう。上記の通り、「車両重量」と「車両総重量」の違いと、自動車重量税は車両重量に基づき、課税されることはお分かり頂けたかと思います。また、車をカスタマイズするユーザーには気になる、2017年10月に施行された「車両総重量1.1倍以下ルール」についても、併せて説明しました。「車両総重量1.1倍以下ルール」については、決してカスタマイズを否定するものではありません。しかしながら、過度な重量増は、そのままでは継続車検をパスすることはできません。大きく車両総重量が増加するようなカスタマイズをする場合には、専門家に相談をして進めるようにしましょう。

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