友人・知人の車を車検に出すことはできるのか

車を運転していると定期的にやってくる車検は、車検を受ける時間がなかなかとれない忙しいドライバーにとっては悩ましい問題です。車検は業者へ依頼する以外にも、自分で陸運支局へ車両を持ち込み行うユーザー車検もあります。ユーザー車検は整備から車検まで自分で行う必要があるので、整備に自信があって、なおかつ自分で車を持っていく時間がないとなかなか難しい方法です。また、業者に依頼する場合も、業者によっては自分で車を持っていかなければならず、忙しい中で時間を確保する必要があります。そんな時、友人や知人に自分の車を代わりに車検に出してもらうことはできるのでしょうか。ここでは知人や友人に車検を代行してもらう場合について説明していきます。

この記事の目次

友人や知人の車を車検に出すことは可能なのか？

自分名義で所有している車を、友人や知人が代わりに車検に出すことは可能なのでしょうか？結論から言うと、知人や友人が他人名義の車を車検に出すことは可能です。車検はおおまかに大別するとディーラーや整備工場などの業者に依頼をする場合と、自分で車検を行うユーザー車検に分けることができます。車検業者に依頼する場合も最終的には陸運支局や指定工場で車検を行うため、ドライバーの代わりに車検を代行していることになります。最近は整備を行わずに車検の窓口業務だけを代行してくれる業者もでてきています。このように、友人や知人が他人の車を車検に出すことは、何ら問題はありません。

友人や知人が他人の車を車検に出す場合も、特別な手続きや準備は必要ありません。車検に必要な書類を揃えて申請すれば、問題なく他人の車でも車検を受けることができます。また、他人の車の車検を代行する場合も、車検業者に依頼するか、友人や知人が自身で車検を通すユーザー車検を行う方法を選ぶことができます。

・自動車検査証（車検証）
・点検整備記録簿
・自賠責保険（共済）証明書
・自動車税納税証明書

上記4点の書類に加えて、下記書類が車検当日に別途必要となります。

・自動車検査票
・自動車重量税納付書
・継続検査申請書

他人名義の車を代行で車検に出す場合も、書類や税金の支払いで特別な手続きは必要ありません。車検当日に提出する自動車検査票の受検者の項目で、代理欄を選べばOKです。なお、自動車税納税証明書については、2015年4月よりオンライン化されたので原則不要となりました（軽自動車・小型二輪自動車は除く）。ただし、一部の地域では対応していないところもあるので、紛失してしまっているようであれば、再発行してもらう必要があります。

他人名義の車も車検を代行することは問題ありませんが、注意が必要な場合があります。たとえば、代行する車の車検証がない場合や、ナンバープレートの破損及び車を改造していて重量などに変更がある場合、車検証の再発行の手続きを行う必要があります。このような状況に該当する場合は、必要な書類の他に依頼者の委任状が必要となります。委任状が必要になった場合は、陸運支局や車検業者に問い合わせてみるとよいでしょう。友人や知人など他人の車を代わりに車検に出すことは自体は問題ありませんが、車検当日に思わぬトラブルに遭わないためにも、余裕を持って事前にしっかりと確認を行っておくことが必要です。