車検・点検・メンテナンス
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29
車検対応と保安基準適合の違いとは
カー用品店のパーツコーナーで目にする「車検対応品」と「保安基準適合品」。どちらも車検OKという意味合いは分かりますが、何か違いがあるのでしょうか?パーツ売り場で悩む「車検対応品」と「保安基準適合品」についてお答えします。
道路交通法では、車の各パーツは法律の定める基準に適合していなければならず、この基準をクリアしたものを「保安基準適合品」と言います。車検とは車が「保安基準に適合しているかどうか」を確認する為の検査で、各パーツは必要最低限の保安基準に適合している必要があります。車検をパスできるパーツという事で「車検対応品」=「保安基準適合品」と、どちらも同じ意味と解釈して間違いないでしょう。ちなみに保安基準に適合していないと「不正改造」とされ、6ヶ月以下の懲役または、30万以下の罰金という罰則を受ける事になります。
車検対応品と保安基準適応品は車検に通るのか?
では、車検対応品や保安基準適応品のパーツをつけていれば車検は通るのでしょうか?パーツを作成しているメーカーは、製作する部品と装着される自動車が「道路運送車両の保安基準」に適合していることを想定して、「車検対応品」もしくは「保安基準適応品」の表示をつけて販売します。しかし、製作者の思惑とは別に、装着する自動車や装着の方法によっては基準不適合とされてしまうケースもあります。車検は検査員が目視で行う為に、取付が不完全だったり、安全とみなされなければ、不合格とされてしまいます。中には「車検対応品」と表示されていても基準に適さないパーツもあるため、商品は良く見極めましょう。車検には通っても警察に指摘された場合は「不正改造」となってしまいますので、注意が必要です。
ワンランク上の「JASMA認定品」とは
「車検対応品」と「保安基準適合品」のほかに、マフラーにおいてもう一段階上位の基準を満たすパーツである事を示す「JASMA認定品」というのも存在します。JASMAは日本自動車スポーツマフラー協会の事で、保安基準適合よりもさらに厳しい審査基準を設けており、その基準にクリアしたマフラーに対してJASMA認定プレートを製品に取り付ける事を許可しています。JASMA認定品は高品質・高性能を同協会が保証しているので車検への適合はもちろん、警察に指摘されることもありません。マフラーの取り付けに不安があったらJASMA認定品を選ぶのも良いでしょう。「車検対応」や「保安基準適合」の表示があるからと言って、必ず車検に通るとは限りません。法律が変更になって基準をパスしなくなったものや部品自体の劣化などにより基準を満たさなくなることもありますので、パーツを買うときは良く確認する事をおすすめします。