車検・点検・メンテナンス
更新日:2025.09.11 / 掲載日:2018.08.29
車検は何日かかる?業者別の所要日数と早く終わらせるポイントを解説

車検に何日かかるのか分からず、予定が立てづらいと感じた経験はありませんか。
車検の所要日数は、ディーラーや民間整備工場、車検専門店など、依頼する業者、車の状態などによって大きく異なります。早ければ数時間、長ければ1週間以上かかるケースもあり、状況に応じた見極めが大切です。
この記事では、車検にかかる日数の目安や業者ごとの違い、早く終わらせるためのポイントをわかりやすく解説します。忙しい人でもスムーズに車検を受けるための準備方法や、費用や対応内容の比較のコツも紹介しています。
自分に合った車検方法を選ぶ参考にしていただけたら幸いです。
1. 車検にかかる日数の目安

車検にかかる日数は、整備内容や依頼先によって変わります。まずは一般的な目安を知っておくことで、スケジュールの調整や準備がしやすくなります。急ぎのケースでも慌てず対応できるよう、基準となる日数を把握しておきましょう。
(1) 車検って普通どれくらい時間かかる?
一般的な車検の所要日数は、2~3日ほどが目安です。
ただし、依頼する業者によって対応スピードが異なり、早ければ数時間で完了することもあります。
たとえば、スピード車検を提供する店舗では、点検と検査を短時間で済ませる体制が整っており、当日中に納車されるケースもあります。
一方、整備内容が多いディーラー車検では、車検に何日かかるか事前に確認しておくと安心です。
(2) 車検日数が早い・遅いケース別の特徴
車検が早く終わるかどうかは、車の状態や依頼するタイミングにも左右されます。たとえば初回車検の車や走行距離が短い車であれば、整備箇所が少なくなるため、短時間で終わる傾向にあります。
逆に、旧車や走行距離が多い車は、部品交換を伴う整備が多くなりやすいため、1〜2週間かかるケースもまれに見られます。
また、自動車業界の繁忙期である2月〜3月は予約が集中しやすく、通常より時間がかかることもあるため、早めの予約や準備が大切です。
(3) 車検の工程ごとにかかる時間をチェック
車検は主に「点検」「整備」「完成検査」の3つの工程に分かれます。それぞれの作業時間を把握しておくと、全体の流れがイメージしやすくなります。
① 点検
車の状態を点検し、車検に通らない箇所がないかチェックします。点検は約1時間で終わりますが、この段階で不具合が見つかると、追加の整備が必要になることもあります。
② 整備
点検の結果をもとに必要な整備を実施します。ただし、整備の内容によって所要時間は異なります。
オイル交換など軽作業なら30分程度ですが、整備内容や部品の取り寄せ有無によっては、数日かかることもあります。
③ 完成検査
点検・整備完了後、専用のテスターを使い保安基準に適合するか(車検に通るか)チェックをします。約1時間で完成検査を実施し、とくに問題がなければ書類の交付と料金精算がされ納車されます。
当日中に引き渡される場合もあれば、翌日以降になることもあるため、事前に納車タイミングを確認しておくと安心です。
2. 業者別の所要日数と特徴

車検にかかる日数は、依頼する整備業者によって大きく異なります。たとえば、最短30分で終わる場合もあれば、2〜3日かかるケースもあります。
ここではディーラー、カー用品店、民間整備工場など、代表的な業者の特徴と所要日数を比較し、自分に合った業者を選ぶための判断材料としてご活用ください。
(1) ディーラーの車検日数と特徴
トヨタやホンダ、日産、スズキなどのディーラーで車検を受けると、所要日数は通常1〜2日が目安です。メーカー独自の厳しい点検基準に沿った質の高い整備がされるため、安心感があり、細かな箇所もチェックしてくれます。
ただし、予約が取りづらかったり、代車の手配が難しい場合もあるため、余裕を持ったスケジュール調整が重要です。
なお、事前に車検見積りを済ませた車両に対しては、即日対応が可能な店舗もあるため、早く済ませたい人は、あらかじめディーラーに相談しておくとスムーズに進められます。
(2) カー用品店・ガソリンスタンドの所要日数
イエローハットなどのカー用品店でも、車検は1〜2日で完了することが多く、指定工場を併設していればさらに短時間で対応できる場合もあります。必要最低限の整備に絞られる傾向がありますが、その分費用も抑えやすいのが特徴です。
一方、ガソリンスタンドでは、店舗敷地内にある自社工場で整備する場合と、別の場所にある提携工場へ車両を運んで整備する場合があります。提携工場で整備する場合は、車両の移動などに時間がかかるため、スピードを重視するなら、自社工場を保有している店舗を選ぶと安心です。
(3) 民間整備工場・車検専門店・ユーザー車検との違い
依頼先によって、整備の質や費用、スピードには大きな違いがあります。ここでは、地域密着型の民間整備工場や車検専門店、自分で受けるユーザー車検について、それぞれの特徴と所要日数を比較していきましょう。
① 民間整備工場
地域の民間整備工場では、1〜2日で完了するケースが一般的です。指定整備工場であれば検査ラインを備えており、運輸支局への車の持ち込みが不要になるため、作業時間を短縮できます。
一方、認証工場では整備後に運輸支局へ持ち込み、検査する必要があるため、やや日数がかかります。
② 車検フランチャイズ
コバックやホリデー車検などの車検フランチャイズでは、最短30分〜数時間で終了することもあります。スピードや価格重視の人には魅力的な選択肢ですが、必要最低限の整備にとどまるケースが多いため、車の使用状況に応じた判断が必要です。
③ ユーザー車検
ユーザー車検は、運輸支局に自分で車を持ち込んで検査を受ける方法です。最短で30分ほどで終わる場合もあり、費用も重量税など法定費用のみで済むため、コストを抑えたい人に適しています。
ただし、事前の点検や整備、書類準備などをすべて自分でやらなければいけません。もし検査に通らない箇所があると不合格となって再検査が必要になることもあります。初めての場合は、十分な事前準備が欠かせません。
3. 車検に時間がかかる理由と注意点
車検にかかる時間は、整備内容や車両の状態、依頼する業者によって変わります。とくに混雑する時期や部品の取り寄せが必要な場合は、予定より日数が延びるケースもあるため注意が必要です。
ここでは、車検に時間がかかる理由と、事前に確認しておきたいポイントを整理します。
(1) 日数が延びる主な原因
車検が長引く理由にはいくつかの共通点があります。以下で代表的なケースを紹介します。
① 混雑・繁忙期(2~3月など)
2〜3月は新生活や決算期にあたるため、登録台数が多く必然的に車検の対象台数が増加します。
この時期は整備工場も運輸支局も混み合いやすく、通常より予約が取りづらくなります。希望日がある場合は、早めの相談が欠かせません。
② 部品の取り寄せ・整備項目の多さ
車検時の点検で部品交換が必要になると、在庫がない場合は取り寄せ対応となります。生産が終了した車や輸入車の場合は、取り寄せに時間がかかることもあるでしょう。
また、整備内容が多くなるほど作業に時間がかかり、日数が延びやすくなります。
③ 輸入車・旧車など特殊な対応
車両の年式や構造によって、標準的な整備では対応できないケースがあります。
たとえば旧車やカスタム車、輸入車などは検査項目や部品の取り扱いに注意が必要になるため、結果的に作業工程が増えて、時間を要する場合があります。
(2) よくあるトラブルと失敗例
車検を受ける際によくある失敗として、「希望日に終わらない」「予約なしの持ち込みで断られる」といったケースがあります。
当日仕上げを期待していたにもかかわらず、書類の不備や、追加整備が必要になった、といった理由で日数が延びることも少なくありません。
また、追加整備が必要になると再見積もりや作業工程の追加が発生し、当初の想定より大幅に時間が延びてしまうこともあります。
スムーズに車検を終えるためには、入庫の予約や書類の準備、あらかじめ見積もりを済ませておくなど、事前準備がとても大切です。
(3) 事前確認すべきポイント
車検をスムーズに進めるには、いくつかの項目を事前に確認しておくことが重要です。以下の3点はとくにチェックしておきましょう。
① 予約必須かどうか
業者によっては完全予約制を採用している場合があります。飛び込みでの来店には対応しない店舗もあるため、あらかじめ予約方法やタイミングを確認しておきましょう。
② 代車の有無・納車時期
代車が必要な場合、希望どおりに借りられるとは限りません。混雑時期はとくに注意が必要です。また、納車方法や引き取り対応の有無もチェックしておきましょう。
③ 法定点検の所要時間
車検には24カ月法定点検が含まれます。点検の内容や車の状態によっては、1〜2時間かかることもあります。整備や検査との合計所要時間を把握しておけば、スケジュールも立てやすくなるでしょう。
4. 車検日数を短くするためには

車検の時間を短縮したい場合は、業者選びや事前準備、日頃のメンテナンスが重要になります。
効率よく車検を終えるには、いくつかのポイントをおさえておくことが大切です。
(1) 早く終わる車検サービスを選ぶ
依頼する業者によって、車検にかかる時間は大きく異なります。スピードを重視するなら、以下のようなサービスや店舗が候補になります。
① スピード車検、1日車検
最短で即日完了するスピード車検や1日車検は、忙しい人にとって便利な選択肢です。
車検にかかる費用が安く、短時間で完了するのが特徴です。ただし、必要最低限の整備になるため日頃からメンテナンスしておくことが重要です。
② 車検専門店
点検・整備から検査までの工程が効率化されている車検専門店では、1日で完了するケースがほとんどです。
車検専門店は、作業分担や予約管理が徹底されており、スムーズな車検が期待できます。
③ 立ち会い型の店舗
立ち会い型の車検では、その場で点検結果を確認しながら必要な整備を進められるため、無駄な時間が発生しにくくなります。
点検から検査までが一連の流れで進むため、当日中に終えることも可能です。
(2) 日頃からメンテナンスしておく
車検時の整備時間を短縮するには、普段から車の状態を良好に保っておくことが重要です。
① 事前見積もりを済ませておく
車検前に事前に見積もりをしておけば、必要な整備箇所を把握でき、当日の作業時間を短縮できます。
依頼する業者へ車検の見積もりを相談し、必要な整備箇所を把握しておきましょう。
② 消耗品交換を事前に済ませる
タイヤやブレーキパッド、ワイパーなどの消耗品は、車検時に交換が必要になることがあります。
あらかじめ交換しておくことで、車検にかかる時間を抑えられます。ただし、車検と同時交換すると工賃が安くなる場合もあるため、部品を交換する前に業者へ相談することをおすすめします。
③ 部品手配を早めに依頼
輸入車や古い車では、部品の取り寄せに時間がかかることがあります。あらかじめ必要な部品がわかっている場合は、事前に注文しておくと安心です。
(3) 予約と準備で当日の時間短縮
スムーズに車検を終えるには、事前の準備も欠かせません。とくに繁忙期には、以下の対策が効果的です。
① 早めに予約しておく
繁忙期は予約が取りづらくなるため、1〜2カ月前の予約がおすすめです。予約しておくことで、希望日にスムーズに車検を受けられるだけでなく、当日の段取りも整いやすくなります。
② 必要書類をそろえておく
当日必要な書類がそろっていないと、受付や作業が滞る原因になります。車検証、自賠責保険証明書、納税証明書などを事前に準備しておきましょう。
③ Web予約や事前相談を活用する
インターネットでの予約や見積もり相談を利用すれば、空き状況の確認や手続きが簡単になります。必要な整備や見積もりも事前に把握できるため、当日の流れがスムーズになります。
5. 自分に合った業者の選び方
車検はどこに依頼しても同じというわけではありません。作業のスピードや料金だけでなく、整備の信頼性やアフターサポートも重要な比較ポイントです。
ここでは、自分に合った業者を選ぶための基準を整理します。
(1) 所要日数と整備品質のバランスを見極める
スピード重視の業者は確かに便利ですが、必要最小限の整備にとどまるケースもあるため、信頼性とのバランスを見極めることが大切です。
一方、ディーラーや指定整備工場などは、やや時間はかかるものの、質の高い丁寧な点検・整備が期待できます。
細かな箇所までチェックし、必要に応じて部品交換や調整作業をするため、車検合格だけでなく、その後の安全性や快適性を維持することにつながります。
(2) アフターサービスや保証の違い
車検後も安心して車に乗るには、整備内容だけでなくアフターサービスもチェックしておきたいポイントです。
たとえば、整備後の無料点検やオイル交換のサービス、車検後の整備保証などは、業者によって対応に違いがあります。また、整備履歴のデータ管理や定期点検の案内があるかどうかも注目したい点です。
金額だけで決めるのではなく、トータルでどんなサポートが受けられるかを比較しておくと、結果的に満足度の高い車検につながります。
(3) 比較・予約できるサービスを活用する
依頼先に迷ったときは、複数の車検業者を比較できるWebサービスを利用するのもひとつの方法です。
価格や所要日数、整備内容の違いを事前に把握できるため、自分に合った店舗を選びやすくなります。
なかでも「グーネットピット」などの一括見積サイトは、地域や車種に応じて簡単に検索・予約ができるため、忙しい人にも便利です。
車検費用見積り・法定点検予約(法定12ヶ月点検)ならグーネットピット
6. 車検はグーネットピットにお任せください
車検にかかる日数は、依頼する整備業者や予約のタイミングによって大きく変わります。とくに急いで終わらせたい場合は、スピード対応に強い店舗を選び、事前の点検や準備を済ませておくことがポイントです。
ただし、早さだけでなく整備の内容やアフターサポートも含めて比較し、自分のカーライフに合った方法を選ぶことが大切です。
グーネットピットなどの比較・予約サービスを活用すれば、希望条件に合った整備工場を効率よく探せます。
費用の見積もりや法定点検の予約もスムーズに進められるので、はじめての人でも安心です。
信頼できる業者としっかり連携して、納得のいく車検を受けましょう。