フロントグリルにメッキがある場合の手入れ方法とは

フロントグリルの網目や格子状になっている部分は、ほとんどの場合金属製ではなく、ABS樹脂にメッキを施したものです。クロムメッキと言われるシルバー色で少し青白いメッキが多く使われています。このクロムメッキは、硬く傷つきにくく、耐食性、耐候性、摩耗性に優れたメッキとして知られ、様々な用途で使われています。しかし、長くメッキ特有の美しさを維持するためには、日頃からきちんと手入れをしておく必要があるようです。そこでここでは、フロントグリルのメッキ部分の手入れ方法や注意点について見ていきましょう。

フロントグリルにメッキがある場合のお手入れ方法としては、以下の通りです。

柔らかいスポンジを使い、洗車用のシャンプーでなでるようにやさしく洗うようにしてください。洗い終わった後は、洗剤をしっかりと洗い流すことが大切です。

メッキを磨く場合は、メッキ専用のクリーナー等を使用して、柔らかい布などでなでるように丁寧に磨きましょう。コンパウンドや研磨材の含まれるワックスで磨くと、メッキ部分に傷がつき耐食性や対候性に影響が生じますので、必ずメッキ専用のクリーナーを選ぶようにしてください。

フロントグリルには、特に高速走行した後など虫の死骸など様々な汚れが付着しています。その汚れがなかなか落ちないからといって、洗車ブラシなどでゴシゴシこするのは厳禁です。洗車ブラシを使用すると、細かい傷がついてメッキ特有の美しいツヤがなくなってしまいます。また、付着物を長い間放置しておくと落としにくくなるため、できるだけこまめに手入れすることも大切です。雨染みも放置しておくと同じように跡が取れにくくなりますので、注意しましょう。

フロントグリルは車の前面にあることから、飛び石を受けたり、虫などが衝突することが多く、山道では道路にはみ出した草木に接触する場合もあるため、傷がつくことを完全に防ぐことは困難です。ある程度の予防策としては、ワックスなどで常時コーティングをしておくことが挙げられます。普段からワックスをかけておけば、前述の虫の死骸なども水洗いで簡単に落とすことができるでしょう。また、フロントグリルのクロムメッキ部分はサビが大敵です。フロントグリルのABS樹脂に金属でコーティングするのがクロムメッキなので、どうしても表面の金属部分はサビが生じやすくなります。サビを見つけたら、早い段階でメッキ用のサビ取り剤を使い取り除くことが重要です。サビがメッキの内部に浸透する前に対処することで、サビの拡大を防ぐことができます。以上のように、フロントグリルにメッキが施されている場合は、傷防止のためにコーティングを行い、汚れてしまったら丁寧にお手入れをしてあげましょう。また、フロントグリルにサビを発見した場合は、広がってしまう前に専門家に相談して速やかに対処することをおすすめします。