パーツ取付・交換
更新日:2018.08.29 / 掲載日:2018.08.29

車のブレーキの効きが悪い(効かない)場合の原因と対処方法

車のブレーキの効きが悪い(効かない)場合の原因と対処方法

車のブレーキの効きが悪い(効かない)場合の原因と対処方法

長い間、同じ車に乗り続けていると、ブレーキの効き具合などは徐々に悪くなっていくため、かなり悪化するまで気づかない場合があります。そのようにならないために、車のブレーキに少しでも違和感を感じたら、しっかりと原因を突き止めて対処することが大切です。ブレーキは生命に関わる重要なパーツです。そこで今回は、ブレーキの効きが悪い場合の原因と対処法をまとめました。

ブレーキの効きが悪い場合、主に以下のような原因が考えられます。

ブレーキオイル(ブレーキフルード)の劣化

車のブレーキは油圧で制御されているため、ブレーキオイルの状態は極めて重要です。ブレーキオイル(ブレーキフルード)は吸水性(空気中の水分を吸収する性質)があるため、長い間ブレーキオイルを交換していないと、オイルが水分を含むようになり、その分、沸点が下がり沸騰しやすくなります。ブレーキオイルが沸騰すると気泡を含むようになり、その気泡が原因となってブレーキの効きが悪くなるのがペーパーロック現象です。ペーパーロック現象は、オイル交換時にエア抜きが十分にできていない場合にも起こります。

ブレーキパッドの磨耗

ブレーキをかけるとキーキーというような異音がする場合は、ブレーキパッドが磨耗していることが疑われます。
走行距離にして3~4万キロが交換の目安と言われていますが、車の使い方や運転の仕方などによっても減り方は変わります。また、片摩耗によりブレーキの効きが低下している場合もあります。

ブレーキキャリパーの不具合

ディスクブレーキは、ブレーキパッドがブレーキローター(ディスク)を挟み込む構造です。ブレーキパッドをブレーキローターに押し付ける役目を果たしているのがブレーキキャリパーです。このブレーキキャリパーの油圧ピストンに汚れや何らかの不具合があると、固着して動きが悪くなり、ブレーキの効きが悪くなったり、ブレーキを引きずった状態になったりします。

ブレーキローター(ブレーキディスク)の不具合

ブレーキパッドが挟み込んで回転を止めるブレーキローターに歪み(波打ち)があると、ブレーキパッドがしっかり密着しないため、ブレーキの効きが悪くなります。

その他の不具合

ブレーキペダルを踏んでから、ブレーキパッドがブレーキローターを挟み込むまでには、前述以外にも油圧系のホースやセンサーなど沢山のパーツが関係します。そのどの部分がブレーキの効きを悪くしているかは、専門家の力を借りないとなかなか特定できません。原因が特定できない場合は、速やかに整備工場や専門店に相談してください。

ブレーキの効きが悪い・効かなくなった場合の対処方法とは?

前述のいずれの場合も、原因の特定と不具合の対処には専門的な知識と技術が必要です。ブレーキローターの歪みはオーバーホール(研磨)が可能ですが、それ以外の箇所についてはブレーキオイルを含め消耗品と割り切り、ブレーキの効きが悪いと感じた場合は、自分で判断せずに設備の整った整備工場や専門店に相談し、できるだけ早く対処することをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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