車高調のオーバーホールの時期はどれくらいの使用期間？

車のサスペンションを車高調へ交換して、最近乗り心地が悪くなった、車高が下がった、振動が大きくなったなど症状はありませんか？車高調は、経年劣化などさまざまな要因で、日々性能が落ちていきます。万一のトラブルに備え、オーバーホールを実施して初期性能を回復させることが可能です。ここでは、車高調のオーバーホールの時期について見ていきましょう。

車高調の性能が低下した場合、以下の様な症状が発生します。

・ステアリングのレスポンスが鈍くなる
・車体の沈み込みや揺れが大きくなる（ピッチングやロールの吸収、収束が悪くなる）
・異音が発生する
・まっすぐ走らない（ふらつく）

不具合の箇所などによって対処法が異なってきますが、基本的にはオーバーホールを行う必要があります。オーバーホールでは車高調の分解・清掃やオイルシールなど消耗部品の交換を行いますが、ロッドやバルブ等が痛んでいる場合も程度によっては交換を行います。

車の使用環境や保管状況などにより一概には言えませんが、おおよそ走行距離が数千km～3万kmがオーバーホールの目安として考えられます。サーキット走行やスポーツ走行を多用している場合は、上記の走行距離よりも早い段階に点検することをおすすめします。また、以下のような症状が発生している場合もオーバーホールを行う時期と言えます。

・車高調を確認した際にオイルが漏れている
・ピストンロッドやゴムブッシュに傷や亀裂が入っている
・ゴトゴトと異音がする

特に、オイル漏れは致命的な状態と言えるので、すぐにオーバーホールを行うようにしましょう。

オーバーホールの費用は、1本あたりおおよそ15,000～30,000円程が相場となります。ただし、交換部品や損傷箇所、店舗の違いによって料金が変わってくる場合があるので、オーバーホールを依頼する前に確認することをおすすめします。以上のように、車高調のオーバーホールでは分解などの作業があるため、専門的な知識や技術が必要となってきます。安全のためにも、オーバーホールを行う際は整備店など専門家に依頼するようにしましょう。