パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

車のマフラーの素材(材質や材料)の種類と特徴について

一概にマフラーと言っても、さまざまな素材で作られています。そのため、もしマフラーを社外品に交換しようとしても、どういった素材のマフラーを選んだらいいのかよくわからないという方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、マフラーの素材について解説いたします。

スチール

スチール

身近な素材として昔からマフラー素材として多用されてきた鉄です。加工が簡単にできることと、他のマフラー用素材と比べると安いなどのメリットがある一方、他の金属より重いことや、耐熱塗装や防錆塗装など何らかの加工を施しておかないと錆びやすいという欠点があります。

ステンレス

純正マフラー用として、もっともよく使われている素材です。正式にはステンレススチールと言い、鉄にクロムやニッケルなどの元素を加えた合金で、軽量で錆びにくく、高い強度を持つ上、チタンよりも安価で手に入るなど利点が多く、純正品以外のマフラー用素材としても高い人気があります。ヘアーラインや鏡面仕上げなど、ステンレスならではの加工ができることも魅力のひとつとなっています。ただし、硬いために加工性が低いのが難点です。

チタン

軽く、強度が高く、サビにも強いチタンは、マフラー用の素材としては、かなり理想に近い特性を持つ金属です。そのためレース用の車両などにも多く使われています。さらにチタンは熱処理することで、表面にチタン特有の美しい焼き色をつけて楽しめることも特徴のひとつです。デメリットとしては、ほかの鉄やステンレスと比べると高価である点が挙げられます。おもにサイレンサーやエキゾーストパイプに使われる素材です。

カーボン

元々は宇宙開発や航空機の分野で使われていた素材で、アクリル繊維等を高温で炭化することによって作られる素材です。正式には炭素繊維強化プラスチックもしくはカーボンファイバーと言います。軽量で丈夫であること、独特の風合いを持つことで人気のある素材ですが、加工が難しくコストが非常に高いというデメリットがあります。おもにサイレンサー出口のパイプ部分などに使われます。

その他の素材

マフラーの素材としては上記のほかに、鉄の表面をアルミメッキしたアルスター材、ニッケルをベースとした合金のインコネル、そしてアルミなども部分的に使われていますが、どの素材も一長一短があり、マフラー用素材の主流にはなっていません。マフラーには、消音という機能的な面のほかに、好みのエキゾーストサウンドを作り出すという趣味嗜好に関わる部分もあります。エキゾーストサウンドは、マフラーの素材によっても変化します。マフラーを交換する場合はコストや消音効果だけでなく、エキゾーストサウンドが好みのものかどうかということにも、注意する必要があるかもしれません。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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