パーツ取付・交換
更新日:2021.01.01 / 掲載日:2021.01.01

タイヤにホイールが適合するかどうかの判断基準であるリム幅とは

タイヤやホイールを交換しようとしても、種類やサイズがたくさんあり過ぎて、どれが自分の車に適合するのか悩んでしまう人も多いでしょう。車に装着されるホイールの幅(リム幅)によって、適合するタイヤのサイズが異なります。同じ径の物を選ぶのは言うまでもありませんが、リム幅とタイヤの幅が適切でないとうまく装着できないばかりか、重大な事故を引き起こす要因にもなりかねません。ここでは、タイヤとリム幅の関係について見ていきましょう。

タイヤとホイールリム幅の関係

タイヤとホイールリム幅の関係

タイヤサイズは、次のように表示されます。※ただし、タイヤメーカーや国、銘柄によって表示が異なる場合があります。

参考例:205/55R15

なぜタイヤサイズに適合するホイールリム幅は決められているのか?

タイヤに組み込むホイールのリム幅に適合サイズが決められている理由としては、以下の点が挙げられます。

1.タイヤとホイールの適合性を高めるため

使用するタイヤとホイールの組み合わせや空気圧よって、組み込んだ後のタイヤ外径(高さ)と外周の数値は異なります。また、タイヤのショルダーからサイドウォール部分にかけての形状などは、タイヤメーカーや銘柄など個々に異なるので、リム幅に適用幅を持たせることでタイヤとホイールの適合性を高めています。

2.走行時の安全性を保つため

安全性を保つためには、必ずタイヤメーカーの設定する適合範囲内の組み合わせでホイールを選択しましょう。時折、太いホイールにタイヤを引っ張り気味に装着した「引っ張りタイヤ」の車を見ますが、最悪の場合、タイヤが外れてしまったり、片摩耗によるバーストの恐れもあるため、慎重にタイヤとホイールを選択しましょう。そのため、リム幅に適用幅を持たせることで、安全に走行する目安となっていると言えます。

3.フェンダーなどとの干渉を防ぐため

ホイールのリム幅は、タイヤのクリアランス(フェンダーやサスペンションなどとの隙間)を計測して算出されたものです。そのため、タイヤサイズの適合範囲内のリム幅であっても、車種によってはハンドルを切った際にフェンダーやブレーキホースなどに干渉する可能性があります。適合サイズであってもあくまでも目安とし、自動車メーカーが指定するタイヤとホイールサイズを基準値にしましょう。

タイヤにホイールを組み込む際の注意点

前述したように、タイヤサイズに適合するホイールリム幅を選択することは車の見た目や乗り心地だけではなく、操縦安定性を保つためにも重要なことです。広いリム幅のホイールに幅が狭いタイヤを広げ気味に取付けると、サイドウォール部分の高さが低くなり、ダンピングが低下して乗り心地には不利です。逆に、リム幅が狭すぎても効率よく衝撃を吸収できなくなり、操縦性や安全面に不利と言えます。メリットとデメリットを考慮した上で、タイヤサイズに適合するホイールを選ぶようにしましょう。タイヤ周りはドレスアップ効果も期待できますが、車の安全性にもつながる重要な箇所です。そのため作業を行うには、専門の知識や技術が必要になります。タイヤとホイールを交換する場合は、希望する乗り心地や特性などを専門店に相談をし、車の安全性を考慮しながら進めていくことをおすすめします。

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グーネットピット編集部

ライタープロフィール

グーネットピット編集部

車検・点検、オイル交換、修理・塗装・板金、パーツ持ち込み取り付けなどのメンテナンス記事を制作している、
自動車整備に関するプロ集団です。愛車の整備の仕方にお困りの方々の手助けになれればと考えています。

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